九尾豪吹I



最近、深刻な悩みがある。前のよりずっと。

「豪炎寺くん…んっ」

帰り道、ちょいっと袖を引っ張って見上げるとキスが降ってくる。うん、ここまではいいんだけど…

「…じゃ、また明日。」
「……え。…うん。またね!」

触れるだけですぐに離れて、豪炎寺くんは家に帰ってしまう。
そう、付き合い始めた日以降豪炎寺くんは全然僕に手を出してこないんだ。
もう付き合ってから2ヶ月近く経つのに、豪炎寺くんは欲求不満じゃないのかな?初めての時はあんなにグイグイ責めてきたくせにぃ…。いまさらになって僕の身体に気を使い始めたのかい?

こんな事言ったらはしたないって思われるかも知れないけど………豪炎寺くんと、シたいな…なんて。
もう!こんなこと言えるわけないじゃないか!//

風呂上がりにベッドでバタバタ暴れる。
…そう言えば最近、尻尾と狐の方の耳の感覚が薄らいできた気がする。まだ自分の力で動かせるけど、前よりも動きが鈍くなってきた。ほら、身体が欲に飢えてるんだよ。

うぅー、と唸りながら枕を抱き締めて顔を埋める。
こんな自分は恥ずかしいけど、でももう我慢できないよ。
豪炎寺くんに……さわって欲しい。



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