豪吹


会話文です。見にくくてごめんなさい




「吹雪、何やってるんだ?」
「目金くんからもらったんだ。3/D/Sっていうんだって。…僕ゲームするの初めてなんだけど、結構ハマるね。」
「そんな高価なものを?」
「新しい、限定版色?って言うのを買ったから使わなくなったんだって。」
「へぇ。吹雪が目金と仲良いなんて知らなかった。」
「まぁそれほどでもないけど、普通に話す程度だよ。」
「………。」
「……。どうしたの?」
「…なんでもない。」
「えー、絶対何か思ったでしょ。……あ、妬いてくれた?」
「…あぁ、悪いか。」
「ふふ。そんなに心配するような事じゃないよ。」
「そうじゃなくて。」
「ん?」
「…さっきから画面ばっかり見てるだろ。俺の顔見て話せ。」
「え、そっち?」
「目が悪くなるぞ。」
「でも今ちょうど住人が僕の家に来たいって…」
「は?」
「あ、僕ね、村の村長なんだ!えっへん。」
「そうか(…可愛い。)」
「白恋村のシロウだよ。」
「そんな個人情報入れて大丈夫なのか?」
「大丈夫大丈夫。ほら、みてみて。僕の村だよ。」
「ふーん。…動物園でも開いてるのか。」
「やだなぁ違うよ。彼らが住人なんだよ。」
「動物と話せるのか?」
「そういうゲームなの。…あ、ほら今僕の後ろをついて歩いてきてるのがネズミのチーズくんだよ。」
「ストーカーじゃないか。」
「違うって。これから僕の家に遊びに来るんだよ。」
「男か?」
「うん。」
「ダメだ。」
「は?」
「俺の許可も取らずに勝手に知らない男を家に上げるな。」
「いや、ゲームの中でだよ?」
「襲われたらどうする」
「そんなことされないよ!……ほら、お家ついた。」
「……。」
「えへへ。僕の部屋気に入ってくれるといいな。…こうやって、話しかけることも出来るんだよ。」

『シロウさんのお家は生活感があって素敵だね。あぁ、シロウくんはあのベッドでいつも寝ているのか〜(ハート)』

「没収だ。」
「だめー!」
「こんなふしだらなゲームさせられない。」
「もう。考えすぎだよ。」
「俺の知らないところであんな口説き文句を言われてるなんて……たえられん。」
「ただのゲームだよ。」
「この住人の立ち退きはできないのか?」
「そんなこと出来ないよ。」
「やっぱり没収だな。」
「じゃ、じゃあ豪炎寺くんもやろうよ!このゲーム四人までセーブデータ作れるんだ。」
「やる。」
「…お家はどの辺がいい?」
「一緒に住めないのか?」
「ひとり一軒だから…。」
「シロウの隣がいい。」
「う、うん//じゃあ名前はシュウヤで入れとくからね。」



その後、豪炎寺の手によって性格がキザ設定の住人の家の回りには必ずたくさんの落とし穴が埋められるようになった。





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