鬼吹

※裸白衣って萌えるよね。って話




放課後の補習授業をしてる時、あやまって生徒が化学薬品を盛大に制服にかけてしまった。俺の監督不行き届きだ。
幸い酸性の薬品ではなかったが繊維に影響が出るものだったため準備室に移動して直ぐに脱がせ、俺が来ていた白衣を生徒に着てもらった。

が、これは失敗だったかもしれない。

「あの、…ごめんなさぃ」

薬品がかかった場所を濡れたタオルで拭い、ストーブの前にある椅子の上に制服をかけて乾かしていると、ちょいっとスーツの袖が引っ張られたので視線を移動させると、小さな少年が目を潤ませていた。

少年の名前は吹雪士郎と言う。

「ぼ、ぼく…あの…。」
「大丈夫だ。たいした事じゃない、それより皮膚にはかからなかったか?」

中学二年の男子にしてはあまりに細い腰に無駄がない手足。白衣一枚隔てた中から隠しきれない鎖骨が見えている。

男子、ましてや生徒にこんな感情を抱いた事など今まで一度もなかったのだが…。

「冷えるぞ、…おいで。」
「……え?」

自分でも驚くほど惹かれている。
近くから椅子をひいてきて座ると、膝の上に吹雪を座らせた。

「あの…鬼道せんせ、」
「寒くないか?」
「え…あ、はい。」

こちらの様子を気にしながら、吹雪はかなり焦っているようだ。

「あの//き、きどうせんせい//!?」

たまらずフワッと抱きしめると驚いて顔を赤くするのが肩越しにうかがえた。すこし身体が震えている。

「こっちの方が暖かいだろう?」
「そ、それはそうですけど//」

拒絶されないのをいいことに、吹雪の首筋に唇を寄せる。ぴくっと吹雪の身体が跳ねたがやはり何も言ってこない。すこし腕に力をいれれば白衣の上からでも身体のラインがはっきり分かってしまう。

「〜〜っ//」

きゅっと目を閉じて恥じらう姿に加虐心が加わる。
俺はどうにかしてしまったようだ。

この様な行為をしている事に対してもだが、何よりこの行為にまったく抵抗がないのだ。俺にしては珍しく本能で行動している。
制服はもう乾いているだろうが、もう吹雪がそれに気づくまで少しこの時間を楽しむ事にしよう………。





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