豪吹



はぁー、疲れた疲れた。
お風呂に入ってスッキリした身体でベッドにダイヴする。
今日はヒロトくんとの必殺技が完成したし、DFの技にも磨きがかかったかも。

そのままうとうとしていると部屋のドアがノックされた。

「はぁい、どうぞー」

誰かはもう予想がついてるけどね。声だけで返事をするとカチャッとドアが開けられた。

「まだ起きてたか。」

予想通り、やっぱり豪炎寺くんだ。

「まだ九時だよ。子供じゃないもん」

まぁちょっとだけ、眠たかったけど…
豪炎寺くんはベッドに上がると、仰向けで寝てる僕に覆いかぶさっておでこにキスをくれたから、僕も豪炎寺くんの頬っぺたにキスした。

「今日は疲れただろ。」
「ちょっとだけね。でもレベルはアップしたと思うよ。」
「そうだな。」

豪炎寺くんはもう一度おでこにキスすると僕から身体を離して僕にうつ伏せになるように言ってきた。

「この前テレビで見たんだ。」
「豪炎寺くんがマッサージに興味があるなんて知らなかった。」
「身体をほぐすのにいいと思って。自分でもやれる簡単なやつもあったしな。」
「へぇ、じゃあ今度僕もやってあげるね。」

僕は不信感もなく枕を抱き締めて顔を置いた。
豪炎寺くんは僕の右足を持ち上げると足の裏からふにふにと押してくる。左足とも交互にされて、それが予想以上に気持ち良くて、疲れがどんどん飛んでいく。

「痛かったら言えよ。」
「んー。」

気遣ってくれる言葉に生返事をする。ふくらはぎはちょっと強めに、でも痛くない程度に優しく。僕、豪炎寺くんの手好きだなぁ。

「あんまりケアしてないだろ。」
「んー、そんな事もないけど…どうしたらいいのかいまいち分からなくて。」
「ちゃんとしないとケガしやすくなる。風呂の中でいいから毎日足のケアしろよ。」
「ぅーん、わかったあ。」

心の中では、豪炎寺くんにまたしてもらおうと思ってた。
指が太ももにくい込んでくる。………なんだろ。あんまり人に触らせないからかな、別に感じてる訳じゃないのにピクッて身体が動くときがある。

「ん//……豪炎寺くん、次いっていいよ。」

ちょっと恥ずかしくって、先にいってもらう。あのままだと変な気分になっちゃいそうだったし。
けど安心したのも束の間。

「…………//」

血行が良くなったのか身体が暖かくなってきた。でもそれだけじゃなくて、、、

「大丈夫か?」
「う…ん//」

上に乗る豪炎寺くんのアソコが僕のお尻に当たってる//服越しにもちょっとだけ硬くなってるのが分かって、背中を指で押されるのと同時にそれも押し付けられる…//

「ん、……ん…//」

背中のマッサージも気持ち良いけどそれよりも下の方が気になっちゃって、自分の方から腰を動かしそうになるのを必死に抑える。

「この辺とかだいぶ硬いぞ。」
「んぁ、…ほんと?」

ある意味君もだけどね//
肩から徐々に下りてきていた手が腰に移動すると、さっきより大きく身体が跳ねた。

「わるいっ、痛かったか?」
「だ、大丈夫だよっ」

恥ずかしい、僕も感じてるなんて//
声が漏れそうになるのを握った手を口に当てて抑える。顔と腰にに熱が集まってくるのが分かる。チラッと豪炎寺くんの顔を見ると下身を思わせなく普段と変わらない表情だ。

「……!ゃあっ//」

骨盤をグッと掴まれて思わず声をあげちゃった。でも今回は気にされることなく続けられた。
四本の指が付け根を刺激する。豪炎寺くんのもさっきより硬くなってて、僕の思考はもうショート寸前//

「……豪炎寺くん、もう…いいから//」
「…吹雪?」
「豪炎寺くんの、いれて?//」

こんな事言ったら変態って思われるかもしれないけど、もう限界//

「豪炎寺くんの、さっきから当たってるよ?」
「吹雪!?//」

なかなか責めてくれない豪炎寺くんに、理性がすっかりなくなった僕は腰をちょっとだけ上げて自分から入り口を擦り付ける。

「明日も、練習あるんだぞ?」
「……いいよ、豪炎寺くんが優しくしてくれれば大丈夫。」
「わかった。」

豪炎寺くんが腰を浮かしてくれて、仰向けになるとすぐにキスで口を塞がれて二人の距離はゼロになった。




―――…
後日、何かがひっかかっていた僕は豪炎寺くんの部屋で「相手の理性を飛ばす性感マッサージ」という本を発見した。




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