豪吹+鬼道


ちょっとだ。

ほんのちょっと気があるだけなんだ。
別に疚しい思いがあるわけじゃない

ちょっとなら、いいだろう。

「吹雪。」

「ん?あ、鬼道くん。」

「髪にゴミが付いている。」

「え!?とってとって!」

サラッと髪を撫で払う。
撫でられたのが気持ち良かったのか「えへへ」とハニカム。

まったく小動物みたいで可愛い奴だ。

もう一度撫でてやろうと手を伸ばした時


ダダダダダダダダタ!

「吹雪!」

「あ、豪炎寺くん!」

ぎゅっ

「ふわぁ!豪炎寺くん!?」

いきなり現れた豪炎寺は吹雪を抱きしめジーッとこちらを見てくる。

「そんな目で見るな。何もしてないぞ。」

そう。
コイツは虎丸という愛弟子がいるくせに俺や染岡が触ろうとすると駆け寄ってくる。

そんなに気になるならいつも傍にいてやれよ。

素直じゃない奴だな。






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