◎豪吹
エイリア学園の一件から落ち着いた後、色々あってしばらくの間雷門中に通うことになった。
「吹雪。」
「あ、豪炎寺くん」
ふふ//
豪炎寺くんとは違うクラスだけど、帰りは必ず迎えに来てくれる。
「豪炎寺くんっ」
「ん?」
「ううん。なんでもない」
こんなに近くにいるなんて。
「豪炎寺くん、豪炎寺くん」
「なんだ//さっきから」
「ううん。なんかさ、当たり前に名前呼べるのっていいなぁって//」
「…………。」
あれ、機嫌そこねちゃった??
「……吹雪。」
「なに?」
「吹雪、吹雪、吹雪、吹雪。」
「え?え??//」
「な。名前呼ばれるのって結構恥ずかしいだろ?//」
「…う、うん//」
豪炎寺くんがこんなに呼んでくれるなんて、嬉しいけどなんか恥ずかしい。
「好きなやつからならなおさらだ。」
「///……ばかっ//」
「フッ……士郎。」
「わーー//ぼ、僕先に部活行くからね!」
豪炎寺くんを置いて走り出す。
もう、あんな顔で呼ぶなんて反則!
…………ばかっ//