09
決めたら譲らないのも、負けず嫌いなのもお互い様。でも独占欲が強いのも、本当はお互い様なんだよ?
君は人気者だから、寂しい思いをしたことだって少しはある。でもそれを忘れさせるくらい君が愛してくれるから…
「ねぇ、目みて?」
腕を緩めてくれてから顔をちょっと上げると黒い瞳と目が合って。ちゅっ、と僕からキスする。
僕は負けず嫌い
シャトルランでは負けたけど、君を好きって気持ちは他の誰にも負けない。もちろん君にもね。
「……///」
驚いて赤くなる君
不意討ちのキスは、僕の勝ちだね!
命令もそうだけど、いつもされてばかりの僕じゃないさ。
「豪炎寺くんは、僕のなんだからね。」
自信ありげに言うと、「…っふ」と笑って
「お前も俺のだ。」
あぁ、カッコいいなって思う。
「……うん。」
背中に腕を回すと、さっきみたいに豪炎寺くんの腕にも力が入る。
「いなくならないでくれよ?」
本当に心配性で、でもこれはきっと甘えてるだけ。結構甘えん坊さんなんだ。
こんな君の一面を知ってるのも僕だけ。なんだか鼻高くなっちゃうよね//
こんな時には僕からぎゅーって抱きしめてあげるんだ。
これからお互い成長しても体格や成績、僕を夢中にさせるのは君の方が上かもしれない。でもね、
「好きだよ。」
「!……俺もだ//」
君を好きな気持ちは絶対譲らないし
君への不意討ち作戦は、きっといつまでも僕の勝ちさっ!
*完
月島様に捧げます。
相互してくださり本当にありがとうございます!
- 9 -
[*前] | [ ]
[戻る]