06


「もう必要なやつねぇな。」

「おぅ。」


ガラガラ…。


人が出ていき、また僕と豪炎寺くんだけになる。


はぁー…はぁー…

肩から口を離し、僕の吐息が響く。

「……った。お前なぁ」

「…ハァ…君こそっ、どうしてくれるのさ…!」

整わない息で言葉を遮る。噛んだことなら謝らないからな!こんなところでイッちゃうなんて…。うぅ、下着がぐちゃぐちゃする。
まぁ気づかれなかったのがせめてもの救いだ。

「もう、…なに考えてんだよ…ハァ…はぁ…」

「………でも、気持ちよかっただろ?」

開き直ってるし!
しかも、嫌な質問だ。

「そんなことない、よ…。」

あえてそっけなく返す。
ここでいい返事しちゃったら豪炎寺くん止めてくれなくなるんだもん。

「そうか。」

ずぼっと下着に手を入れられて蕾に指を這わされる。

「な//!?何するんだよ!」

「いや、気持ちよくないって言うなら、気持ちよくしてやろうと思って。」

「は!?」

いきなりの事で対処が遅れる。

くちっと、僕の出したのを垂らし指先で入り口をくりくりこねてくる。いくらなんでもそれはダメっ

「ぅあっ…やめて、あとちょっとで授業終わるんだから。…見つかっちゃうよっ」

腕を掴んで動きを止めようとする。イッたばかりの身体はふにゃふにゃで、その……感じやすくなっちゃうから//

「見せつけてやればいい。…嫌な割には口で言ってるのとはだいぶ行動は違うが…?」

あ。
なかなか入れて来ない指を誘導しようと、身体が勝手に動いて…。
ぼく、変態みたい//

「なぁ…いま、誰のこと考えてる?」

意地悪く耳元で囁かれる。
そんなの分かってるくせに

「ん…もうやぁ…。」

口からは甘ったるい声しか出ない。

「言えよ…吹雪。誰が好き?」


………………豪炎寺くん。
だけど、今日の豪炎寺くんはなんか変。いくら命令だからってこんな場所で迫ってきたり、皆に見せつけてやればいいだなんて、普段は絶対言わない…。


「ふぶき、…?」



「……ねぇ、しゅーや。僕、家でしたい。」

「え?」

思わぬ反応に戸惑ったのか困惑した表情を見せる。

「家だったら、君のこといっぱい感じれるよ?//」

甘えた仕草で首に手を回して顔を見合わせる。目を捕えた瞬間手を抜いてぎゅっと抱きしめられた。

そして、

「わかった…//」

って言ってくれた。
とりあえず"ここでは"もう何もしてこなそうだ。安心安心。

っと思ったらグイッと身体を抱き抱えられて

「帰る。」

って
ぇええぇえ

あ、ありえない…
行動タイプなのは知ってたけどまさかここまでとは。
そのまま僕が体調不良になったことしにてそそくさ保健室に運ぶ、のかと思いきやそのまま鞄も取りに戻らず家に直帰。

やっぱり今日の豪炎寺くんはおかしい。

でもその理由を何となく分かっていた。
だから家がよかったんだ。

なんでって、
豪炎寺くんはきっと僕に焼きもち妬いてるからさ//



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