05



流されちゃだめなのに


「っんぁ…ぁ…もう、…っひあ…」


両手で口を覆って声を抑える。
膝で股を刺激されながら胸にも吸い付かれて、どうにかなっちゃいそう…


だめだよぉ…
今日は僕が豪炎寺くんにするはずだったのに。このままじゃまた彼のペースに持っていかれる。
挑発されて、乗った僕も僕だけど、最後までやれなかった不服感が…。


でも、いま豪炎寺くんがこうして僕にしてくれてるってことは、僕はちゃんと誘えたってことかな。

ならいいかな、なんて…


いや、良くない!
今日は僕ができることを証明しないと。シャトルランの事、まだ忘れてないからね!



っていうかこのまま下着の中に出して体操着を汚したくないっ

左手で口を抑えながら、右手で胸に吸い付く豪炎寺くんの肩に手をかけ引き離そうとする。
けど、全然力が入らない。


「もうだめっ…はぁう…っあ、、やめて…」

ズボン越しにクチュクチュ音がして、限界が近づくのを感じる。

はやくどけてー


結構必死でお願いしてるのに、全然止めてくれない。返事のかわりとばかりに、さっきより強く吸い付かれてびくんっとのけ反る。


うぅ、もう本当にやばい…

意識が散漫してきた時。


――ガラガラッ


!?

「球選で良かったなー。」

「シャトルランの後に授業はキツいもんな。」


誰かが入ってきてバスケットボールやラケットを探し始めた。
いつのまにかシャトルランは終わってたみたい。残りの時間は球技選択って事は、あと10分くらいで授業終わっちゃうよ。

「なぁ。そっちにネットある?」

「あ?あぁ。バド用ならなるぜ。」

「取ってー。」


跳び箱のおかげで僕達の姿は見えないかもしれないけどこの状況は相当危ない…!

快感に苛まれるなかどうにか見つからないように頑張って声を抑える。
息が、苦しい……。

豪炎寺くんは相変わらずだ。

なんか僕だけひどく感じてて変態みたいじゃないか!豪炎寺くんだって硬くなってるのにっ

でも本当にやばい
もう、でちゃいそう…


(っん…ご…えんじく、ほんとにやめてっ…)

彼に聞こえるくらいの音量で必死に言うと、胸から顔を離し耳元で囁いてきた。

(……もう、イきそう…?)

膝の動きは緩めてくれたけど、止めてくれない。

彼の声にコクコクと頷く。
人の声が近い。
さすがの豪炎寺くんも止めてくれると思って安心した。

のに、信じられない事を言ってきた。


(……イって。)


え!?


膝の動きを激しくされる。
強く押し付けるように擦られて、限界を感じていた僕はもう我慢出来なかった。

ばかぁ!信じらんない!

声を抑えるためにもあるけど、仕返しとばかりに彼の肩にガブリと噛みついて、ついにイッちゃった。



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