こどもなおとな




久しぶりに14の頃の吹雪を見た。

相変わらず可愛くて、穢れを知らない純白の肌にクリッとした目が印象的で…言ったら怒られると思うが……24の吹雪に比べたら全体的にふにっとして柔らかそうだった。それに小さい。

出会っていきなりキスしてしまったのはある意味成功だったのかもしれない。

この世界には14の俺がいて、今まで吹雪と仲良くやっていたらしいが…。これからは俺も混ぜてもらうぞ。

「豪炎寺くん大人になって髪下ろしたんだねぇ…。」

練習の様子を見に来た俺を見てうっとり話す吹雪の傍ら、幼い俺は心底気にくわない顔をしていた。

「あ、もちろん修也くんもかっこいいよ?」

すかさずフォローを入れる吹雪だがすでに遅く、機嫌を損ねた俺に連れ拐われてしまった。これだから子供は……。

そうだ。後で吹雪にアイスを買ってきてやろう。吹雪はやっぱり雪見だい○くか…、いや吹雪はああ見えて食いしん坊だからな。質より量か…いやいや、たまには目一杯高級なやつにして俺の株を上げるか…。




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