▼ 僕の豪炎寺くん1
俺の上で淫らにくねる細腰。動く度に俺のと吹雪のが擦れる。
途中ぴく、ぴくと震えて鈍るが、動きは止めない。
「ん、…っは…っんあぁ…」
「っふ……ぁ…ふぶ、き……」
快楽に揺れる小さなからだを懸命に動かしている。入れてる訳じゃないから痛みはないだろう…
部屋には二人の荒い呼吸音と擦れる淫らな水音が響く。途中ふいに吹雪と目が合いどちらともなく顔を寄せて深いキスをすると、重力的に俺の頬を二人分の唾液が伝いゾクリとする。
どうしてこうなっているかというと俺自身よく分からないのだが。ひとつ言えることは、吹雪がこんなに積極的なのは初めてだと言うことだ。
いつもの吹雪は、おっとりしている性格通りこのような行為にも鈍く、普段は俺から言い出さなければ行うことなんてないし、頼んでもさせてくれない時なんかもある。だから自分から誘ってくることなんてまずあり得ないと思っていた。
なのに今日は練習が終わるなりユニフォームのまま部屋に来て、「僕のこと好き?」
いきなりで驚いたが「もちろん。」と答えた。まぁらしくないから不思議に思ったがここまでは良いとしよう。吹雪の次の言葉は「じゃあ、エッチしよう」だ。
「…………は?」一瞬違う次元に飛んでいたか時が止まっていたかで上手く聞き取れなかった。
が、聞き返す間もなくベッドに座っていた俺の膝の上に向き合って座りぎゅーっと抱きしめられた。そして耳元で「豪炎寺くんが、欲しい…//」だと……ちょっとまて!
状況がよくわからない。
嬉しくない訳じゃない。むしろ嬉しすぎて疲れが回復したどころかそれ以上に色々元気になった。だが、吹雪はいったいどうしたんだ?
行動そのものもそうだが「好き?」と聞かれた時に一瞬見せた不安そうな表情が忘れられない。
理由を聞こうとしたがあまりの非日常的な行動に抵抗する隙も失いそのまま押し倒されて今の状況に至る。