Re&365! 拍手返信と日々の呟き ::小話(X'mas) 「ねえねえマルコ!……ちょっと聞いてる?なに、まさかもう難聴になっちゃ……って痛ッ!」 「耳元でうるせェってんだ。お前の"ねえねえ"で始まる話はろくなもんじゃねェから無視したんだよい」 「何よ、聞いてから判断するべきじゃないの?それでも隊長なの?ひどい!」 「本当、マルコ最低!」 「サッチまでなに便乗してんだよい。それとも訓練の相手して欲しいのかい?」 「バカ言え!マルコとやり合り合うなんざ……で、お前は何を訴えたかったんだ?」 「あーそれよ、それ!ふたりが脱線するから話そびれるところだったじゃない!」 「「……」」 「もうすぐクリスマスじゃない?毎年どんちゃん騒ぎだけだけど、今回は企画を考えてみました!じゃーん!」 「何だよこの赤い布は」 「バッカ!ただの布じゃないわよ、帽子よ帽子!こっちは服ね。サンタは赤い帽子に赤い服でしょ」 「……ああ、そういう事かよい」 「そうよ、親父にサンタをしてもらうの。エースには内緒ね」 「何でだよ」 「びっくりさせたいからに決まってるじゃない。親父のサンタ姿は似合うだろうし、エースも喜ぶわよね!」 「エースが喜ぶサンタって話なら…なァ、マルコ?」 「……よい」 「アレだ!お前、網タイツも用意しとけよな!」 「は?親父サイズの網タイツなんて用意できないわよ。もう島にもつかないし」 「いや、網タイツより素足だろい」 「分かってねェなァ!エースには多少刺激があった方が…」 「網タイツなんざナース達で見慣れてんだろい。エースも素足の方がいいってもんだ」 「待て待て!そりゃマルコの趣味だろ!」 「ちょっとちょっと!待ってよ、本当に親父に網タイツはかせるの?嫌よ、気持ち悪い!」 「違ェ!あーこっちの話だ……で、その赤い布キレ余ってんだろ?お前はそれをイゾウに渡してこい」 「イゾウに?」 「分かったな、今すぐだ!」 「え?うん……で、網タイツはどうしたら?」 「いらねェよい」 「いるだろ!ま、ナースから借りゃァいいか」 「はあ?どう考えても入らないでしょ」 「丈は違うだろうが何とでもなる……って!とにかく、お前は早くイゾウに布持ってけ!」 「はいはい、分かったわよ。とりあえずエースには内緒だからね!分かった?」 「…よい」 「お前もな、バレるなよ!」 「分かってるわよ!」 ---------------------- 仲良し3人組にいつもヤキモキして影から聞いていたエースくん。サンタ姿のヒロインを想像し、赤面してるところを周りにからかわれるという図。 . back |