Re&365! 拍手返信と日々の呟き ::小話(523) 突然、だった。 今日はたまたま出勤時間がちかいから、ローが私を送ってくれると言ってくれて。 新緑が眩しい朝の道を車で走り、会社近くの路上で降ろしてもらう。 だが助手席のドアを開けようとした瞬間、呼ばれて振り返ればローの顔がすぐそばにあった。 「……!」 塞がれた唇はすぐに離れたものの、恥ずかしさと珍しさで惚ける私。よろけながら車を降りれば、ローもまた少し照れくさそうに視線をずらしながらアクセルを踏んだ。 メインストリートからはずれた道だから歩く人は少ないけれど、こうして外でキスされるなど思ってもいなくて。 照れと困惑とでドキドキと高鳴る胸を押さえながら出勤し、ナミとの昼食時にその謎は解けた。 「ねえ、今日がキスの日だって知ってた?」 . back |