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拍手返信と日々の呟き


::小話(523)


突然、だった。


今日はたまたま出勤時間がちかいから、ローが私を送ってくれると言ってくれて。
新緑が眩しい朝の道を車で走り、会社近くの路上で降ろしてもらう。

だが助手席のドアを開けようとした瞬間、呼ばれて振り返ればローの顔がすぐそばにあった。


「……!」


塞がれた唇はすぐに離れたものの、恥ずかしさと珍しさで惚ける私。よろけながら車を降りれば、ローもまた少し照れくさそうに視線をずらしながらアクセルを踏んだ。

メインストリートからはずれた道だから歩く人は少ないけれど、こうして外でキスされるなど思ってもいなくて。
照れと困惑とでドキドキと高鳴る胸を押さえながら出勤し、ナミとの昼食時にその謎は解けた。


「ねえ、今日がキスの日だって知ってた?」




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2014.05.23 (Fri) 21:48
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