ブラック先輩と別れて2本のワインを手にぶら下げアパートに帰る。周りがどんどん結婚していく中、私はなにか変われているのだろうか。そろそろ私も結婚を真剣に考えても良い時期かもしれない。今の彼氏との婚約もきっと近いうちにやって来る。顔はブラック先輩やリドルさんと比べ劣るかもしれないけどそれはお互い様だし、何より気が合うのが1番だ。そもそも結婚なんてなったら顔よりも性格重視だろうし。アパートに着きリビングにブラック先輩に奢ってもらった2本のワインを置くと、直ぐさま服を脱いでシャワーを浴びる。んー、気持ちい。この前友達から貰ったシャンプーからフルーツの良い匂いがする。これを機にこのシャンプーを愛用しても良いかもしれない。
ガチャン
シャンプーを洗い流してリンスをしようと思って居た時だった。玄関の方から音がした。あれ、私閉め忘れたっけ?え、待って誰か入ってきた?あ、でもエドワードかもしれない。合い鍵は渡してあるし、それに仕事も落ち着いて来たから今度会おうって連絡が来てた気がする。久振りだな会うの。シャンプーとセットで貰ったリンスをつけるとこれもシャンプー同様フルーツの香りがする。今日は何時もより念入りに体を洗っておこう。最近ご無沙汰だったし、たまには私から誘うのも良いかもしれない。完璧に洗い終えると脱衣室で髪の毛を軽く乾し、この前友達にお勧めされて買っちゃった勝負下着をバスタオルの下に身につけリビングの方へ行く。
「エドワード、あのね私溜まっちゃったみたいなの。・・しよ・・・きゃぁあああああっ!!!!」
直ぐ様来た道を戻る。見間違いだろうか、頭が可笑しくなったのだろうか。あれ、リドルさんが見えた気がする。しかもバッチリ目があった気が・・、み、見られた!バスタオルをわざとはだけさせちゃったから、下着も見えてしまったかもしれない。大切なとことは隠れて居るからって恥ずかしいものは恥ずかしい。え、え、え、待ってなんでリドルさんが?え、なんで私のアパート知ってるの?姉に聞いたのだろうか、急いで服を勝負下着の上から付ける。
「り、リドルさん?」
「お風呂だったんだね、ごめんねエドワードじゃなくて。」
「いえ、大丈夫ですけど・・」
どうやって入って来たんですか?なんて聞くのは失礼だろうか。でも無断で入って来たんだから聞いても良い気がする。
「色っぽいね。」
えっ?っと聞く前に腕を引っ張ぱられソファーに押したおられてしまった。なにこの状況。どうしよう、どうしよう焦ってプチパニックになって居た私が悪かったのかリドルさんの人形みたいな美しい顔が段々近づいてくる。え、え、え。あまりの事に固まってしまう。
ちゅっ。
「ふふっ、抵抗しないんだね?」
「え、あ、あの、」
「混乱してる所悪いけどこのままじゃ君、襲われちゃうよ?」
「・・っ、やめてくださいっ!」
グッとリドルさんの胸を押すと簡単に後ろに下がってくれたため、起き上がることが出来た。
「あ、あの、急にどうしたんですか?」
「そこの、高そうなワインどうしたの?」
「あぁ、あのワインはブラック先輩に頂いたんです。」
飲みます?と聞くと少しだけっと返されたので2つのワイングラスを取り出して1つをリドルさんに渡した。あれ、こんなナチュラルに会話してるけど良いのかな、もしかしてさっきのは私の妄想かもしれない。うん、きっとそうだ。最近ご無沙汰すぎてリドルさんで妄想してしまうなんて、姉にもエドワードにもそして、リドルさんにも申し訳ない。うん、妄想だ、妄想。未だ動揺している私の手から栓抜きを奪い取ってポンっとワインの栓をはずすリドルさんは様になっててかっこいい。お、おう。
「オリオンも随分良いのをくれたみたいだね。」
「・・え?そうなんですか?」
「これ、結構良いものだよ。金貨10枚でも買えないんじゃないかな。」
・・・えっ、あの酒屋のどこにそんな立派なワインがあったのだろうか。支払ってもらった時値段を見るのはさすがに気が引けたため店の外で待っていたからそんなにするなんて知らなかった。さすがブラック先輩。
「じゃあ、乾杯。」
そう言ってリドルさんはカチンと私のワイングラスに自分のグラスを充てるとワインを優雅に飲み始める。まぁ、1人で飲むよりはこうやって誰かと飲んだ方が楽しいけど、リドルさんって結構強引な面もあるんだな。うん、良い香りがする。私もブラック先輩から頂いたワインを口に含むと私の口の中を上品な香りが駆け巡った。
「・・おいしい。」
「ふふっ、よかったね。」
「はい。」
「君とオリオンは昔の後輩先輩ってだけの間柄だと思ってたのに、結構仲が良いみたいだね。」
「はい。」
お互い初恋の相手でした。なんて余計なこと言わなくて良いだろう。なのにリドルさんの一言で高級なワインを思わず吹き出しそうになった。
「ヤったの?オリオンと」
「ごほ、ごほっ!!・・し、してませんよ!なんでそうなるんですかっ!先輩、婚約居るし、私とブラック先輩は本当になにもなかったです!」
ぁあ、ちょっと悲しくなったのは内緒だ。そりゃ当時の私としてはキスぐらいしたかった。
「そう、勿体無い。」
「・・どういう意味ですか?」
「子供さえ孕んでいたら今頃結婚出来たかもしれないのにって思ってね。そしたらブラック家の財産は全て君のものだろ?」
「もぅ、リドルさん冗談きついですよ。私、先輩の事純粋に好きだっただけで、別にブラック家の財産なんて欲しくないですもん。」
「・・やっぱり、好きだったんだね。オリオンの事。」
「あ・・っ。」
ニヤニヤ笑うリドルさんはその顔さえも綺麗だからむかつく。
「・・・リドルさんってもっと大人だと思ってました。」
「僕は大人だよ、少なくても君より6歳はね。」
「そういう意味じゃないです。」
「ふふっ、そんな不貞腐れる君に朗報なんだけどいいかな?」
「なんですか?私、今とてもブルーなんで良い内容じゃ無かったら怒っちゃうかも。」
「朗報だって言っただろ?・・僕は君が好きになったみたいだ。」
「・・・私も好きですよ。義兄として。」
「この流れでそんな事言って貰えるなんて思ってなかったよ。」
グラスに注がれたワインをグイッと飲むとリドルさんがソファーから腰を上げ私に背を向ける。
「帰るんですか?」
「なに、寂しいの?」
「いや、そんなことはないですけど。」
「それとも、僕とシたかった?」
「冗談やめてください。」
「ごめんごめん。ワイン美味しかったよ。」
「・・・ブラック先輩から頂いたので、先輩にも言ってあげてください。」
「それはオリオンが可哀想だから辞めておくよ。」
「可哀想?」
「そう。彼は今でも君のことが好きみたいだから。」
「・・からかうのも良い加減にしてくださいよ。」
「案外君って鈍感なんだね。そのワインは唯の後輩にあげるような、そんなワインじゃない。」
ワインの事なんかちっとも詳しくない私だけど、とても美味しかったのと、もの凄く高いのだけはわかった。んー、きっとあの時私を号泣させたことを気にしてるのかもしれない。・・先輩紳士だしなぁ。
「・・お詫びの品なんですよ。」
「・・お詫び?」
「そぅ。でも、私にとってはそれもご褒美だったかも知れません。」
大好きなブラック先輩胸の中で強く抱きしめられ、先輩の体温や鼓動全てが制服越しに伝わってきてとてもドキドキした。泣いていてもずっとその温もりを感じていたくて、離れたくなかった。先輩が好きで好きで堪らなかった。先輩が欲しくて、でもそれは叶わなくて手には入らない。真実薬を盛らなかったのは先輩に婚約者が居るのを知ってしまったからというだけではなく、あの時、夕食の時間を過ぎても私が落ち着くまでずっと抱きしめてくれた優しくて、大好きな先輩だからだったのかもしれない。
「ふーん。よくわからないけど、君が嬉しそうだからそれでいいよ。」
「今度は勝手に入ってこないでくださいね?」
「そうだね。また紐パン付けたセクシーな君に誘われでもしたら、さすがの僕でも理性が保てなさそうだ。」
「もぅっ!忘れてください!!」
「じゃあね、また一緒に飲もう。」
「・・・はい、今度は姉も含めた3人で。」
「ふふっ、楽しみにしてるよ」
ガチャン
シャンプーを洗い流してリンスをしようと思って居た時だった。玄関の方から音がした。あれ、私閉め忘れたっけ?え、待って誰か入ってきた?あ、でもエドワードかもしれない。合い鍵は渡してあるし、それに仕事も落ち着いて来たから今度会おうって連絡が来てた気がする。久振りだな会うの。シャンプーとセットで貰ったリンスをつけるとこれもシャンプー同様フルーツの香りがする。今日は何時もより念入りに体を洗っておこう。最近ご無沙汰だったし、たまには私から誘うのも良いかもしれない。完璧に洗い終えると脱衣室で髪の毛を軽く乾し、この前友達にお勧めされて買っちゃった勝負下着をバスタオルの下に身につけリビングの方へ行く。
「エドワード、あのね私溜まっちゃったみたいなの。・・しよ・・・きゃぁあああああっ!!!!」
直ぐ様来た道を戻る。見間違いだろうか、頭が可笑しくなったのだろうか。あれ、リドルさんが見えた気がする。しかもバッチリ目があった気が・・、み、見られた!バスタオルをわざとはだけさせちゃったから、下着も見えてしまったかもしれない。大切なとことは隠れて居るからって恥ずかしいものは恥ずかしい。え、え、え、待ってなんでリドルさんが?え、なんで私のアパート知ってるの?姉に聞いたのだろうか、急いで服を勝負下着の上から付ける。
「り、リドルさん?」
「お風呂だったんだね、ごめんねエドワードじゃなくて。」
「いえ、大丈夫ですけど・・」
どうやって入って来たんですか?なんて聞くのは失礼だろうか。でも無断で入って来たんだから聞いても良い気がする。
「色っぽいね。」
えっ?っと聞く前に腕を引っ張ぱられソファーに押したおられてしまった。なにこの状況。どうしよう、どうしよう焦ってプチパニックになって居た私が悪かったのかリドルさんの人形みたいな美しい顔が段々近づいてくる。え、え、え。あまりの事に固まってしまう。
ちゅっ。
「ふふっ、抵抗しないんだね?」
「え、あ、あの、」
「混乱してる所悪いけどこのままじゃ君、襲われちゃうよ?」
「・・っ、やめてくださいっ!」
グッとリドルさんの胸を押すと簡単に後ろに下がってくれたため、起き上がることが出来た。
「あ、あの、急にどうしたんですか?」
「そこの、高そうなワインどうしたの?」
「あぁ、あのワインはブラック先輩に頂いたんです。」
飲みます?と聞くと少しだけっと返されたので2つのワイングラスを取り出して1つをリドルさんに渡した。あれ、こんなナチュラルに会話してるけど良いのかな、もしかしてさっきのは私の妄想かもしれない。うん、きっとそうだ。最近ご無沙汰すぎてリドルさんで妄想してしまうなんて、姉にもエドワードにもそして、リドルさんにも申し訳ない。うん、妄想だ、妄想。未だ動揺している私の手から栓抜きを奪い取ってポンっとワインの栓をはずすリドルさんは様になっててかっこいい。お、おう。
「オリオンも随分良いのをくれたみたいだね。」
「・・え?そうなんですか?」
「これ、結構良いものだよ。金貨10枚でも買えないんじゃないかな。」
・・・えっ、あの酒屋のどこにそんな立派なワインがあったのだろうか。支払ってもらった時値段を見るのはさすがに気が引けたため店の外で待っていたからそんなにするなんて知らなかった。さすがブラック先輩。
「じゃあ、乾杯。」
そう言ってリドルさんはカチンと私のワイングラスに自分のグラスを充てるとワインを優雅に飲み始める。まぁ、1人で飲むよりはこうやって誰かと飲んだ方が楽しいけど、リドルさんって結構強引な面もあるんだな。うん、良い香りがする。私もブラック先輩から頂いたワインを口に含むと私の口の中を上品な香りが駆け巡った。
「・・おいしい。」
「ふふっ、よかったね。」
「はい。」
「君とオリオンは昔の後輩先輩ってだけの間柄だと思ってたのに、結構仲が良いみたいだね。」
「はい。」
お互い初恋の相手でした。なんて余計なこと言わなくて良いだろう。なのにリドルさんの一言で高級なワインを思わず吹き出しそうになった。
「ヤったの?オリオンと」
「ごほ、ごほっ!!・・し、してませんよ!なんでそうなるんですかっ!先輩、婚約居るし、私とブラック先輩は本当になにもなかったです!」
ぁあ、ちょっと悲しくなったのは内緒だ。そりゃ当時の私としてはキスぐらいしたかった。
「そう、勿体無い。」
「・・どういう意味ですか?」
「子供さえ孕んでいたら今頃結婚出来たかもしれないのにって思ってね。そしたらブラック家の財産は全て君のものだろ?」
「もぅ、リドルさん冗談きついですよ。私、先輩の事純粋に好きだっただけで、別にブラック家の財産なんて欲しくないですもん。」
「・・やっぱり、好きだったんだね。オリオンの事。」
「あ・・っ。」
ニヤニヤ笑うリドルさんはその顔さえも綺麗だからむかつく。
「・・・リドルさんってもっと大人だと思ってました。」
「僕は大人だよ、少なくても君より6歳はね。」
「そういう意味じゃないです。」
「ふふっ、そんな不貞腐れる君に朗報なんだけどいいかな?」
「なんですか?私、今とてもブルーなんで良い内容じゃ無かったら怒っちゃうかも。」
「朗報だって言っただろ?・・僕は君が好きになったみたいだ。」
「・・・私も好きですよ。義兄として。」
「この流れでそんな事言って貰えるなんて思ってなかったよ。」
グラスに注がれたワインをグイッと飲むとリドルさんがソファーから腰を上げ私に背を向ける。
「帰るんですか?」
「なに、寂しいの?」
「いや、そんなことはないですけど。」
「それとも、僕とシたかった?」
「冗談やめてください。」
「ごめんごめん。ワイン美味しかったよ。」
「・・・ブラック先輩から頂いたので、先輩にも言ってあげてください。」
「それはオリオンが可哀想だから辞めておくよ。」
「可哀想?」
「そう。彼は今でも君のことが好きみたいだから。」
「・・からかうのも良い加減にしてくださいよ。」
「案外君って鈍感なんだね。そのワインは唯の後輩にあげるような、そんなワインじゃない。」
ワインの事なんかちっとも詳しくない私だけど、とても美味しかったのと、もの凄く高いのだけはわかった。んー、きっとあの時私を号泣させたことを気にしてるのかもしれない。・・先輩紳士だしなぁ。
「・・お詫びの品なんですよ。」
「・・お詫び?」
「そぅ。でも、私にとってはそれもご褒美だったかも知れません。」
大好きなブラック先輩胸の中で強く抱きしめられ、先輩の体温や鼓動全てが制服越しに伝わってきてとてもドキドキした。泣いていてもずっとその温もりを感じていたくて、離れたくなかった。先輩が好きで好きで堪らなかった。先輩が欲しくて、でもそれは叶わなくて手には入らない。真実薬を盛らなかったのは先輩に婚約者が居るのを知ってしまったからというだけではなく、あの時、夕食の時間を過ぎても私が落ち着くまでずっと抱きしめてくれた優しくて、大好きな先輩だからだったのかもしれない。
「ふーん。よくわからないけど、君が嬉しそうだからそれでいいよ。」
「今度は勝手に入ってこないでくださいね?」
「そうだね。また紐パン付けたセクシーな君に誘われでもしたら、さすがの僕でも理性が保てなさそうだ。」
「もぅっ!忘れてください!!」
「じゃあね、また一緒に飲もう。」
「・・・はい、今度は姉も含めた3人で。」
「ふふっ、楽しみにしてるよ」