「良かったわね。無事みたいで。」
「良いも悪いも、家に帰ったら母から喜びの言葉を頂きましたよ。」
「ふーん。私の母は複雑そうな顔をしてたわ。貴方、長男じゃ無いのね。母が言ってたわ。兄のシリウスを婚約者にすべきだって。そもそも、私に長男じゃ無くて次男を紹介するあたりブラック家は相当勇気があるのね。」
「それは・・・っ」
「まぁ、いいけど。突っ立ってないでほら、こっち来たら?」
私が座っているソファーの隣に座らせる。
「・・キス、ごめんね。」
「あぁ、そんなこと気にしてませんよ。」
「そ、私は結構気にしたのに。」
「貴女からした癖に。」
「ふふっ、言うようになったわね。」
「貴女と僕は婚約者同士らしいですから。」
「そうね、・・ねぇ、レギュラス、もぅ一回ちゃんとしたやつしない?」
彼の唇を指で触ってみる、男のくせにふにふにしてて気持ちいい。あの時の一瞬のキスも結構良かった気がする。次はちゃんとしたキスがしたい。”・・・だめ?”っと首を傾げて聞いてみるとごくりと息を飲んだ彼が、唇に触れていた方の私の手を掴み引っ張ってくる。彼の膝の上に股がるように向かい合って座るとなんだか顔が近い。見上げてくる彼がなんだかいつもと違って新鮮だ。そっと瞳を閉じると柔らかい感触がする。・・・気持ちいな、と思ってたら直ぐに唇が離れてしまう。名残惜しい。そう思ったら、私は自ら彼の頭に掴まれて居ない方の腕を回し逃げられないようにキスをする。触れるだけのキスを時間を掛けて何度も繰り返す。もっと、もっと、と自分の中で何かが大きくなって、ペロリとレギュラスの唇を舐めると驚いたのか彼の唇が開いた。今だと思い自分の舌を突っ込んでみる。歯の奥からザラザラっとした舌の感覚があってそれを絡め取る。頭の中で水っぽい音が響く。ん・・あぁ・・んん・・なんか変な声が出て来るけど頭がぼんやりしてきて気持ちい私には構ってられなかった。絡めたり、吸ったり、彼の口内を荒々しく荒す。しばらくして唇を離すと銀色の糸が2人を繋いでいてた。なんだか嬉しくなって彼に触れるだけのキスをちゅっとすると私たちを繋いでいた糸も無くなってしまった。
「・・気持ち良かった?」
「・・・バカですか」
そこではじめて彼の顔を見る。顔全体が真っ赤に染まっていて、潤んだとろんとした瞳で上目遣いしながら見つめてくる。バカなんですか?なんて言われても可愛いだけだ。キスの間ずっとこんな顔してたのかな、目開けちゃえばよかったな。なんだか、彼が可愛くて耳元でもぅ一回する?とイタズラぽく囁いてみたら満更でもない顔をされたので、ペロリと唇を舐めてみた。
「ふふっ、キスはこのぐらいでいいわ。レギュラス、貴方は私にお勉強を教えに来てくれたんでしょ?」
「は、はい。」
「なら、教えてよ。」
レギュラスの上から退くと私は杖を取り出した。
「なにが知りたいんですか?」
「・・・全部」
「え?」
「レギュラスの全部が知りたい。・・・ふふっ。顔、赤いわよ?」
「・・・誰のせいだと思ってるんですか。」
「えー?わからないけど、私のせいだったら嬉しいわ。」
「ほら、そんなこと言ってないで1年の教科書開いてください。」
「はーい、先生。」
どうやら私の態度が気に入らなかったらしい。からかうと真っ赤になる彼が可愛い過ぎて虐めすぎちゃったけど、顔を真っ赤にしながら不貞くられる彼はまだ根に持って、それからのレッスンも見かけによらず結構スパルタで、結局夕方になるまで叩き込まれるはめになった。
「帰っちゃうの?」
「はい。もぅこんな時間なので。」
「泊まって行けば良いのに。」
「・・・身の危険を感じるので辞めておきます。」
「えーーっ!レギュラス、私達は婚約者なのよ?」
「はぁ、だからなんですか?僕達はまだ成人もして無いんですよ?」
「ふーん、成人も、ね。レギュラスのえっち。」
「なに考えてるんですか。僕はただ婚約者の家にそう簡単に泊まるのはどうかと思っただけです。」
「照れちゃって、ねぇ、本当に泊まらないの?」
「僕は帰ります!」
焦ったように私の部屋を出た彼に続いて私も急いで部屋を出る。
「お父様に挨拶してく?」
「是非そうしたいです。」
「そ。律儀ね。」
父の部屋の前に立つとノックもして無いのに”入っていいよ”、と声がする。・・扉にも目がついてるんじゃないだろうか。
ギィッ
「お父様、レギュラスがお帰りになられるんですって。」
「あぁ、お疲れ様。レギュラス、なまえの面倒を見てくれて君には感謝して居るよ。」
「いえ、当然の事です。」
「ふふっじゃあ、玄関まで送るわね。」
「いや、なまえは部屋に戻ると良い。」
「・・どうして?」
「今は客人が来て居るから僕が彼を玄関まで送るよ。君は速やかに部屋に帰って復習でもしてしたらいい。」
「・・わかったわ、お父様。じゃあね、レギュラス。」
また客人か。正直なところ私は父と母が何をしているのか知らない。仕事だったり、たびたび来る客人の事だったり。両親なにをして居るのだろうか。私にはさっぱりわからない。・・・モデルとかだろうか。客人が多いし、なによりあの容姿だ。私を世間に知られたら困るってのも頷ける。モデルってのは人気商売だし、娘がいるってなったら人気が下がってしまうのかもしれない。今度探ってみようかな。
なにもしらないって事はなにも信頼されてないという事・・・なのかもしれない。胸が一瞬痛くなったけど、気づかないふりをしてふかふかのベットに潜り込んだ。
「良いも悪いも、家に帰ったら母から喜びの言葉を頂きましたよ。」
「ふーん。私の母は複雑そうな顔をしてたわ。貴方、長男じゃ無いのね。母が言ってたわ。兄のシリウスを婚約者にすべきだって。そもそも、私に長男じゃ無くて次男を紹介するあたりブラック家は相当勇気があるのね。」
「それは・・・っ」
「まぁ、いいけど。突っ立ってないでほら、こっち来たら?」
私が座っているソファーの隣に座らせる。
「・・キス、ごめんね。」
「あぁ、そんなこと気にしてませんよ。」
「そ、私は結構気にしたのに。」
「貴女からした癖に。」
「ふふっ、言うようになったわね。」
「貴女と僕は婚約者同士らしいですから。」
「そうね、・・ねぇ、レギュラス、もぅ一回ちゃんとしたやつしない?」
彼の唇を指で触ってみる、男のくせにふにふにしてて気持ちいい。あの時の一瞬のキスも結構良かった気がする。次はちゃんとしたキスがしたい。”・・・だめ?”っと首を傾げて聞いてみるとごくりと息を飲んだ彼が、唇に触れていた方の私の手を掴み引っ張ってくる。彼の膝の上に股がるように向かい合って座るとなんだか顔が近い。見上げてくる彼がなんだかいつもと違って新鮮だ。そっと瞳を閉じると柔らかい感触がする。・・・気持ちいな、と思ってたら直ぐに唇が離れてしまう。名残惜しい。そう思ったら、私は自ら彼の頭に掴まれて居ない方の腕を回し逃げられないようにキスをする。触れるだけのキスを時間を掛けて何度も繰り返す。もっと、もっと、と自分の中で何かが大きくなって、ペロリとレギュラスの唇を舐めると驚いたのか彼の唇が開いた。今だと思い自分の舌を突っ込んでみる。歯の奥からザラザラっとした舌の感覚があってそれを絡め取る。頭の中で水っぽい音が響く。ん・・あぁ・・んん・・なんか変な声が出て来るけど頭がぼんやりしてきて気持ちい私には構ってられなかった。絡めたり、吸ったり、彼の口内を荒々しく荒す。しばらくして唇を離すと銀色の糸が2人を繋いでいてた。なんだか嬉しくなって彼に触れるだけのキスをちゅっとすると私たちを繋いでいた糸も無くなってしまった。
「・・気持ち良かった?」
「・・・バカですか」
そこではじめて彼の顔を見る。顔全体が真っ赤に染まっていて、潤んだとろんとした瞳で上目遣いしながら見つめてくる。バカなんですか?なんて言われても可愛いだけだ。キスの間ずっとこんな顔してたのかな、目開けちゃえばよかったな。なんだか、彼が可愛くて耳元でもぅ一回する?とイタズラぽく囁いてみたら満更でもない顔をされたので、ペロリと唇を舐めてみた。
「ふふっ、キスはこのぐらいでいいわ。レギュラス、貴方は私にお勉強を教えに来てくれたんでしょ?」
「は、はい。」
「なら、教えてよ。」
レギュラスの上から退くと私は杖を取り出した。
「なにが知りたいんですか?」
「・・・全部」
「え?」
「レギュラスの全部が知りたい。・・・ふふっ。顔、赤いわよ?」
「・・・誰のせいだと思ってるんですか。」
「えー?わからないけど、私のせいだったら嬉しいわ。」
「ほら、そんなこと言ってないで1年の教科書開いてください。」
「はーい、先生。」
どうやら私の態度が気に入らなかったらしい。からかうと真っ赤になる彼が可愛い過ぎて虐めすぎちゃったけど、顔を真っ赤にしながら不貞くられる彼はまだ根に持って、それからのレッスンも見かけによらず結構スパルタで、結局夕方になるまで叩き込まれるはめになった。
「帰っちゃうの?」
「はい。もぅこんな時間なので。」
「泊まって行けば良いのに。」
「・・・身の危険を感じるので辞めておきます。」
「えーーっ!レギュラス、私達は婚約者なのよ?」
「はぁ、だからなんですか?僕達はまだ成人もして無いんですよ?」
「ふーん、成人も、ね。レギュラスのえっち。」
「なに考えてるんですか。僕はただ婚約者の家にそう簡単に泊まるのはどうかと思っただけです。」
「照れちゃって、ねぇ、本当に泊まらないの?」
「僕は帰ります!」
焦ったように私の部屋を出た彼に続いて私も急いで部屋を出る。
「お父様に挨拶してく?」
「是非そうしたいです。」
「そ。律儀ね。」
父の部屋の前に立つとノックもして無いのに”入っていいよ”、と声がする。・・扉にも目がついてるんじゃないだろうか。
ギィッ
「お父様、レギュラスがお帰りになられるんですって。」
「あぁ、お疲れ様。レギュラス、なまえの面倒を見てくれて君には感謝して居るよ。」
「いえ、当然の事です。」
「ふふっじゃあ、玄関まで送るわね。」
「いや、なまえは部屋に戻ると良い。」
「・・どうして?」
「今は客人が来て居るから僕が彼を玄関まで送るよ。君は速やかに部屋に帰って復習でもしてしたらいい。」
「・・わかったわ、お父様。じゃあね、レギュラス。」
また客人か。正直なところ私は父と母が何をしているのか知らない。仕事だったり、たびたび来る客人の事だったり。両親なにをして居るのだろうか。私にはさっぱりわからない。・・・モデルとかだろうか。客人が多いし、なによりあの容姿だ。私を世間に知られたら困るってのも頷ける。モデルってのは人気商売だし、娘がいるってなったら人気が下がってしまうのかもしれない。今度探ってみようかな。
なにもしらないって事はなにも信頼されてないという事・・・なのかもしれない。胸が一瞬痛くなったけど、気づかないふりをしてふかふかのベットに潜り込んだ。