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「おっさーけっ!おっさーけぇー!」
「みょうじサン、ご機嫌だね」


半年に及ぶ観察生活、それは禁酒との戦い。私としては酔ったフリしてあわよくば…と期待しちゃったりとか。


「そりゃ勿論!禁酒生活ともおさらば!カムバックお酒ッ!」
「久しぶりだからって飲み過ぎない様にね!酒は飲んでも飲まれるな、って言うでしょ」



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「あぁぁ、飲み過ぎた…」
「ほらやっぱり、だから言ったのに」


フラフラになったなまえ……でも、まぁそれも計算のうち。度数がかなり高いヤツを甘いから飲みやすいよと勧めたのは俺だし、帰ると言いながら此処に連れて来たのも俺だ。


「山崎さんっ、天井が!回ってます!それとも私の目が回ってるんですかね!?」
「はいはい、回ってるのはベッドだよ」
「ほーっ!最近のラブホは凄いですね!」
「え?」
「…山崎さん、シタイんですか?私と、」


急に声色が戻る。まさか………!?


「もしかして、酔って…ない?」
「えぇ、微塵も。それに私も監察だって事、忘れてません?酔った演技くらいお手の物ですよ」


組み敷いていたのは俺なのに見える筈の無い天井が微かに視界に入る。


「あと私、欲しいモノは何をしてでも手に入れるタイプなんで…」
「(………してやられた!)」


策士策に溺れる
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