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ミッションが始まった。
恥ずかしいからスーツは着てないけど、本当は着た方が良いんだと思う。
勘だけど。


『何、脱いでんの? 馬鹿なの? 死ぬの?』

「あっ、違っ!!」

『つか、恥ずかしいと思うなら着るなよ。馬鹿だろ』

「そこまで言う!?」


私は腕を組みながら言った。
すると中学生が何やら話始めた。


「プロデューサー……うちのお父さん」

「おいおい〜 マジかよ〜」

「一千万はゲームの賞金」

「ゲーム?」


要は宇宙人倒せば一千万手に入るみたいな(笑)


『一千万あったら何でも買えんじゃん』

「でも一千万なんてホントに手に入るのか?」

『思った』

「思ったのかよ」


私は其の中学生をジッと見た。
とても普通の中学生が考えることじゃない。
何か知ってるな。

つーか、此れから何するんだ?
とりまゲームのコントローラみたいなやつは持ってきたけど。

そして空から何か降ッて来たァ!??
頭から突ッ込んだ。
頭蓋骨ヤバいはずなのに起き上がッたよ、コイツ。
マジ怖い。私が持ってるハンドガンみたいな銃と似た銃とショットガンみたいな銃を持った奴らが頭が葱の奴を追い掛ける。
そりゃあ、意気揚々とした表情で。
死亡フラグしか起きない。


『……新たな才能を開花させた。玄野も其の内……』

「え、俺が何?」

『なんでもない』


気付いたら加藤が居ない。
私は玄野と岸本と其の場に残された。
放置プレイ?

ピンポロパンポンって聞こえる。
そして頭が無いおじさんが居ます。
え、死んでるでしょ(笑)


「音無の携帯?」

『持ってるけど、こんな着メロじゃないし』


咄嗟にコントローラを見た。
四角く他の場所と分かれてる。
もしかして此の四角くの中がエリア内で四角くの周りがエリア外だったらあのおじさんの頭が無いのはエリア外から出た……から?


「きゃああああ」

「えっ? どっどーしたの?」


岸本が叫びながら此方へ来た。
気になってしょうがない←
おじさんの死体を見ると……


『あ、目玉が落ちてるー!!』

「言わなくて良い!!」


玄野に怒られた。
別に良いじゃん。


『脳ミソってこんなんになるんだー。あ、片目発見!!』

「だから、声に出さなくて良い!!」


むすッとしつつも玄野と岸本のところに戻る。
戻ったときあれ?ッて思った。

エリア外に近付くと恐らく脳からピンポロパンポンって音がしてエリア外に出た瞬間脳に埋め込まれた爆弾が0になッて頭無くなるのに。

なんで、
どうして……
私は……
私の頭は爆発しなかッたんだろう。


「どーしよう……。すっごく怖いんだけど」

「俺がなんとかして……家まで返してやるよ」

『カッコつけんなよ、玄野のくせに』

「音無は其の悪趣味な癖を治せ」

『無理難題を押し付けるな』


家なんて帰れるんだろうか。
私が思うに敵を倒さないと帰れない気が……

コントローラを見る。

まだ敵が居るようだ。


「音無、置いて行くぞー」

『待ッてよ』


って何。
玄野が急に立ち止まるからチラッと前方を見てみる。

え、何アレ。
臓器がブチまけられてんじゃん。
誰の目玉だか分かんない目玉が転がってる。


コントローラを見る。
目の前に居るアイツがボスみたい。
赤い印があった。

コントローラを弄ると姿が消えた。


「あれ、音無?」

「さッきの子?」

「何処に行ったんだよ」


どうやら、周波数を変えると姿が消えステルス掛かるらしい。
ボスが追ってきた。


「撒いたのかっ?」

『玄野、岸本置いて行くな』

「は?」


バチバチと姿が現れる。
俺の目の前には音無が居た。


『家まで返してやるよとか言ってたけどさっきの奴倒さないとさっきの黒い球が置かれた部屋にすら戻れないよ』

「は? お前、何処から?」

『ずッと玄野と居たよ。此のコントローラの周波数変えるとステルス状態になるんだよ』

「って音無が呼び止めるからアイツが来たじゃんかよ」

『私のせい!?』


暫く走ってると玄野が階段を飛び降りた。
でも無傷。
あのスーツ……。
耐久性に優れてる?

玄野も追い詰められて加藤が止めに来たけど返り討ちにされて玄野が逆襲した。

あのスーツ耐久性に優れてパワーも出るんだ。

アイツが怯んでワイヤーみたいのに捕まった。
そしてバチバチとステルスが解けて中学生が出てくる。


私が持ってるハンドガンタイプの銃で玄野を救えるかな。

でもなんで引き金が2つ?



「おい……まさか此の銃……。撃ったら……コイツ……」

「うん……死ぬよ、勿論」


ギョーンと音がした。


「え?」


バチバチと音がして俺の後ろに音無が居た。


「ステルス……!?」

『玄野……撃っちゃった』

「おまっ……!!」

『………』

「え、なんでそんなに離れるの?」

『掛かりたくないから』

「は?」


すると目の前のコイツは弾けた。
血なのかなんなのか分かんない液が降り掛かる。
音無は離れていたから回避したようだ。


「……アンタ……」

『ハハ……皆、死んじゃえば良いのに』

「音無?」


無言の彼女。
そして転送された。


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