『どんくらい殺したと思う?』
「さァ、結構いッてんじゃねーの?」
『普通さ、再生されたら点数は0に戻るのに何で私は22点の儘なのかな』
「……」
『他にもエリア外に出ても死なないし、頭に爆弾埋め込まれてないし……。私ッて“何”?』
「俺だッて知らねーし。まァ、ガンツなら知ってんじゃね?」
『うん。終わったら、聞いてみる』
朔夜に自分は“何者”かと言われた。
確かにエリア外に出ても死なない、頭に爆弾埋め込まれてない、再生されても点数が0からじゃないところから朔夜は普通の奴とは違うようだ。
実際、俺も知らないからガンツなら知ってるんじゃねーのかと思った。
* * * * *
ターゲットが100点らしい。
何で知ってるッて?
……内緒。
目からビーム!!
なんて(笑)←
いやいや、笑い事じゃないんだけど。
其の目からビームで周囲が無くなる。
つまりあの光線は強力な攻撃力を誇るらしい。
大阪の一人が死んでる。
近くに全裸の変態が持ってたのとおんなじやつ見付けた。
『使う?』
「……」
『……』
「朔夜……?」
また一人死んだ。
朔夜の様子がさッきと違う儘、俺は近くに朔夜が持ってるものと同じやつを見付け手に取った。
そして朔夜はターゲットに撃った。
「え……」
『………』
朔夜はステルスを解いて無表情でターゲットだッたものをジッと見つめていた。
序でに俺も撃った。
「あんたナァ!! こッちも一緒に潰すつもりやッたやろッ」
「お前らとか関係ねーし。念のため腕も潰しといただけだッての」
「終わ……ッた」
「終わ…ッた」
「おい!! ガンツ、転送ーッ」
嫌な予感がする。
まだ終わってない。
そんな感じがする……。
案の定、何だか良く分からない化け物が這い上がって来た。
『丈一郎、此れ……』
「朔夜はずッと、俺と一緒」
私達はステルスを掛けた。
でも目の前の化け物が攻撃した。
誰を?
隣でバチバチと音がする。
まさか……。
私は咄嗟にステルスを解いた。
『え……?』
「う゛あ゛あ゛ッ」
『嫌だ……。嫌だ……』
「音無さん、西を頼む」
『う……うん』
化け物の攻撃で丈一郎の片腕(しかも右)が無くなッた。
あの化け物の攻撃から避ける為に、私は丈一郎を連れて出来るだけ遠くに逃げた。
こんなとこで失いたくない。
私が死ぬなら別だけど。
怪我人が増えた。
「加藤……さん」
『丈一郎……』
「は……泣いてンの、朔夜……」
『死なないで……』
「朔夜置いて死ぬわけねーし……」
無くなッた片腕ではない方の手でふわりと私に触れた。
涙が溢れた。
「岡が……早くキメてくれれば、なんとか……助かるかもしれない」
なんて加藤が言うけれど果たして本当に早くキメられるのだろうか?
7回クリアしたからと言っても相手が強ければ其れで終わりだし……。
「意識の外からの攻撃か……」
ッて岡が呟く意識の外からの攻撃ッて……不意打ち?
結局、岡は止めを刺さずにリタイアした。
話が進んでいく。
良く分からない儘。
あれ?
さッきは分かったのに……。
“良く分からない儘”って何が“良く分からない儘”なんだろうか。
抑、私は何者なんだ?
仕方無いから協力してやろうか。
どっかに落ちていたショットガンを借りて遠くに潜む。
狙いを定めて撃つ。
やっぱり不意打ちは効果覿面。
加藤がZガンを使ってターゲットを倒した。
Zガン?
Zガンって何?
此れ?
何で私……此れのこと知ってるの?
あ、転送された。