玄野が死んだらしい。
そして敵である彼奴らも仲間とかどーゆこと!?
玄野も和泉もそいつらに殺されたのに仲間なんて認めるものかッ!!
今回のターゲットはぬらりひょん。
ッてことは、百鬼夜行みたいなんかな。
転送されてから丈一郎と共に行動するようになッた私はステルス掛けて加藤やレイカ達と離れた。
* * * * *
「つーか、マジキモいのしか居ないわけ!?」
『ターゲットがぬらりひょんなんだから、モブが妖怪ッてのは有り得ない話でも無いよ』
「まァ、地味に稼げばいんじゃねッてやつだろ」
『強ち間違いでは無い』
そんな愚痴を溢しながら地味にターゲット以外の妖怪(星人)共を殺した。
ガンツソードは念のためで今はXガンで頭を狙う。
「やッぱ、玄野なンかより俺にしとけば?」
『玄野は恋愛対象じゃないし。其れに言わなかったッけ? 丈一郎が私を好きなように私も丈一郎が好きなんだッて』
「ふんッ、其れ聞いて安心した」
『でさ……』
「朔夜?」
『彼奴さ、ミッション時に何してると思う?』
「あァ?」
朔夜が指差した方向に視線を傾ければ全裸の男が星人であろう、女の妖怪にヤっていた。
マジで、どーなッてるわけ。
時と場所を考えろッつーの。
「お、可愛い子おるッ!!」
『は……』
「なぁなぁ、一回だけでええからヤらして欲しいねんけど」
『来んじゃないわよ、此の変態!!』
「お願いしますッて、ほんまに!!」
全裸の変態野郎が私に触れる。
私はそいつの手を払い除ける。
『触るな、変態!! 死ねッ』
「可愛い子なのに死ねって……えらい毒舌やっちゃなぁ……」
『助けて、丈一郎!!』
「はァ? 朔夜、何して………ッ!?」
半泣きの朔夜が俺に抱き付いてきた。
何かそそられる……。
『あの、全裸の変態が私に……ッ!!』
朔夜を追い掛けて来たのか朔夜曰く全裸の変態が此方にやって来た。
朔夜が号泣じゃないところを見ると未遂らしい。
俺は抱き付いてきた朔夜を抱き締めてXガンをそいつに向けた。
「ちょッちょッ、待てッて!!」
「死ね」
ギョーン
狙って撃った筈なのに全裸の変態は残骸になッた星人を盾にした。
「おいおいッて……」
「殺る気か、テメェ……」
『待ッて、丈一郎。全裸の変態が持ってる武器……私達が持ってるXガンとは違う。恐らく、此れより強力な武器だと思う』
「チッ……」
「舌打ちすんなや。ッと、可愛い子ちゃんは分析力に長けてんな〜」
『近付くな、変態』
「相変わらず、言葉が酷い……」
『丈一郎、変態は放っておいて他ンとこに行こう?』
「……」
俺はギロリと変態野郎を睨み付けて朔夜に手を引かれ他の場所に移動した。