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部屋に戻ってきた。
でも何かが足らない。
誰かが居ない。

そんな状態でガンツが採点を始めようとした。


「おい、待てよ…。音無は!? アイツ、まだ……」


ガンツが表示する。

和泉くん 10てん。

彼奴1人で10点かよ。


「朔夜……」

「ガンツ、MEMORYを」


ガンツは今までミッションで死んだ人間を表示する。
其の一番下に音無が居た。


「なンで…朔夜……。俺には朔夜が居なきゃ……」


不意にポケットに手を突っ込む。
すると何かに触れたのか、カサリとした。

手に取り広げて見ると、
“奪われたものを取り返しつつとある場所に隠した大事なものを盗られる前に見付けて”と書かれていた。


「加藤も岸本も多恵ちゃんも音無も俺が再生して…」

「朔夜は俺がやる。其れと玄野、此れ」

「“奪われたものを取り返しつつとある場所に隠した大事なものを盗られる前に見付けて”……って、此の字……音無の……」

「……何かあるんじゃないか?」


和泉の言う通り、音無の部屋に何かあるんだと思う。

皆で行ッてみるか。


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bkm
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