久々に学校にやって来た。
いつもは重要な行事やテストの日しか来ないから周りの視線が痛い。
「音無さんが来てる」
「珍しい。でもあの子、不登校だったのに急にどうして?」
「さぁ?」
とかヒソヒソと会話が進んでる。
嫌だ。
中学ン時の嫌な思い出が蘇る。
助けて。
「音無!」
「え、玄野君?」
『玄野と……』
「小島多恵です」
『昨日、玄野ン家から出て来た人でしょ』
「えッ!?」
『玄野が来い言うから来たのに彼女とイチャラブしてるッてどーゆうこと? 死にたいの?』
「拗ねるなよ」
『拗ねてねーし、死ね』
久し振りに来たかと思えばやッぱ帰るなんて言い出して踵を返した。
途中で何かに気付いたようで“あッ!”と声を発した。
「なんだよ」
『転校生って誰?』
「転校生? あ、あぁ、和泉のことか」
『知らねーし、誰だよ』
「玄野、俺がどうしたッて」
「あ、和泉……」
『うッわ、でッか……』
「お前は、見たこと無いな」
『でしょーね。どうも初めまして、不登校で有名な音無です』
「音無か……」
何なの。
何なの、コイツ。
雰囲気が彼奴に似てる。
最悪だ。
しかも猫被ってるし。
『玄野、本当にやッぱ帰る』
「じゃあ、来れたら次も宜しくな」
『しょうがないな』
とか言いながらちょッぴり嬉しそうだッた。
通りすがりの教師に授業出てけ言われたけどシカトしてやった。
途中で帰ってきちゃッたけど、別に良いよね。
あ、今回はガンツに呼ばれたからミッションに参加だね。