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田中星人ってあれ?
あ、川で……

え?
なんで?
見てるだけなの?


「だっ誰かっ助けろっ。助けろっ誰かっ助けろっ」

「助けろだってよ、ははは。其の儘、死ねっ」

「てめーら、助けろっ」

「なんだ、アイツどーしたんだ」

「スーツが!! スーツがオシャカになったっ!! てめーら降りて来て助けろっ」

「ふざけんなっ仲間じゃねぇって言ってたのてめーだろっ」

『酷いよ、玄野。助けてよ』

「……だったらアンタが行けば良いんじゃないのか?」


美形の高校生に言われた。
でも私は好きじゃない。


『は……偽善者と愚民共め、皆死んでしまえ』

「え、音無さん?」


私は手すりに手を掛けて飛び降りた。
あとから加藤も来た。

でも、遅かったみたい。
彼は結構重症で目や口から大量の血が流れた。


『嫌だ……。折角、友達になれたのに……趣味が合うから仲良くなれると思ったのに……』

「音無さんとアイツが友達!?」

『……殺す。アイツらも皆……』


私は我を忘れて突っ込んだ。
加藤の制止とか玄野の呼ぶ声なんて聞こえない。

私はXガンを構えて田中星人にロックオンしつつ撃った。
でもかすっただけで至近距離に来た。

回し蹴りしようにも水の中だから動きにくいし回せないし。

私にも超音波攻撃が来た。


「危ない!!」


加藤は西を背負いながら私に言った。

咄嗟に私は田中星人を横に斬った。
中の鳥まで斬ったようだ。
気持ち悪い。

終わったけれど、コントローラーを確認してみたらボスがまだ居た。
最悪だ。


「まだ居るんじゃねーのか? ねぎ星人のときみたいに……」

「そ………でもどーやって確認すんだよ……」

「………あのレーダーみてーなヤツだっ」


コントローラーなら私は持ってますが?
でも言わない。


「朔夜……」

『何?』

「ごめん……」

『え………?』


折角の友達が……
居なくなった。
死んじゃった……。

また振り出しに戻った。


「俺らが自由になる方法は……」

『100点』

「音無?」

『100点集めれば解放される』

「其れ、本当かっ?」

『本当。だって教えて貰ってたから』


其れを伝えれば納得したのか分からないけど此れ以上は聞かれなかった。

加藤と岸本達はもう1体を捕まえに行った。
残ったのは私と玄野と族の二人。
アイツら調子に乗り過ぎ。
スーツ着てるくせにパシるしか出来ないとか居る意味無い。


ギョーン。

持っていたXガンでスーツ着てない族を撃った。


「てめー、何してんだ!!」

『何って、ねぇ?』

「殺すぞ」

『出来るものなら』

「音無っ!!」


ガチャガチャやりながら私に銃を向けた。
でも私はガンツソードで凪ぎ払った。


『玄野、一緒にボスまで行こう』

「え、でも……」

『友達は玄野しか居ないから』


コントローラーを片手に移動を始めた。
何か頼もしいな、とか思ってみる。


「100点取れば自由になれるって……」

『本当。私は自由にならないけど』

「なんでだよ」

『西ともっと話したいし。あとは奪われたものを取り返さないと』

「奪われたもの…?」

『そう。大事なものは隠したんだけど、いつ盗られるか分かんないから盗られる前にやらないと……』


良く分からないが大事なんだろうと思った。
音無の持つコントローラーのレーダーに示されたアパートにボスが居るらしい。

二人で侵入する。




* * * * *



私は伸縮するらしいガンツソードを使い田中星人3体を貫き破壊した。
アパート内の奥に行った玄野が心配だ。

そしたら突如アパートが崩壊した。
ギリギリで玄野がアパートから出て来た。

デッカイ鳥がボスのようで玄野を捕らえて上空へ飛び立った。


『玄野!! 撃って!!』


鳥にXガン喰らわして弾けた。

コントローラーを見てみる。
何とかギリギリ時間内に終わることが出来たようだ。


「あのさー、降ろしてくんねーかな〜」

『良いじゃん、そのまんまで。ちゃんと、転送されるよ』

「うん……………」




こうして私達は移動された。


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