二回目のミッションが到来した。
私と西と玄野と岸本と加藤と新しい奴等。
あ、犬も居た。
『煩い、眠い……』
「ウルセェのは分かるけど、寝んなよ」
『ん……』
玄野の様子が可笑しい。
もしかして忘れた?
「計ちゃん……スーツ……」
『玄野、忘れたの?』
「忘れて来ちまった……」
『馬鹿じゃん』
「音無こそどーなんだよ」
『事前に着てる』
「教えてくれたって……」
「潔く死ね」
何か嫌な感じがしたから咄嗟に動いた。
『……ッ、駄目!!』
ギョーン。
ショットガンを持った族の1人が西に向けて撃ったけど咄嗟に私が前に出たから私に当たった気がした。
「何ともないじゃん……なんだよ、此の銃」
「ちが……。音無さん!?」
「え? 音無?」
『あ……』
「朔夜……?」
『わ…たし……。今…撃たれた……?』
俺の前に朔夜が居た。
顔色を悪くした朔夜が“撃たれた”と言った。
だから朔夜を撃ったソイツに撃ち返した。
そしてソイツの頭は弾けた。
血が周囲に降り注がれる。
「きゃああああ」
「良く聞けバカ共。俺に銃向けた奴はソッコー殺す。いいか? 俺に銃向けたらソッコー殺すからな。ちっちゃい脳みそに良く記憶しとけ。あと他の奴等も、俺の足引っ張る奴も容赦無く殺す」
『私も?』
「朔夜は別」
『良かった』
「音無さんは撃たれたのに何故何ともないんだ?」
『知らない』
私に聞かないでよ。
知らないものは知らない。
だってあの時、エリア外に出たって何とも無かった。
私って何なの?
でも“大事なもの”を奪われないようにしないと……。
先に行っちゃった。
私も一緒に行きたかったのに。
あれ、何でこんなこと思うんだろう。
もしかして、彼のこと“好き”なのかな。
あ、転送が始まった。