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「取り敢えず壊滅は免れたものの被害は甚大なようですね」
「栄華を極めたあの里が……哀れだな」
「ガラにも無い……。故郷にはやはり未練がありますか? アナタでも……」
「良いや……。まるで無いよ」
黒い衣に赤い雲模様のマントを羽織る二人の男の影が木ノ葉に現る。
そして一羽のカラスが男の肩に乗る。
「おや、其のカラスは……」
「熾焔か、」
「そういえば、彼女も居るんでしたね。で、彼女は何と?」
「一尾である守鶴に遭遇したようだが、なりきれてない守鶴と殺り合い捕らえずにしたそうだ」
「クク……。彼女らしい」
* * * * *
三代目火影が死んだ。
どうやら大蛇丸との激闘の末、封印術を使い息絶えたってとこだろうな。
イタチと鬼鮫の気配がした。
念には念をということだ、俺はカラスを使用して伝えた。
特に何も起きらないところからカラスはあの場で処分されたか。
まぁ、使い捨てだから良いか。
俺は気配を“無かったこと”にして話を聞いてるかな。
あ、分身体が爆発した。
「此の術は確か闇月熾焔も使用していたな」
「………熾焔……か」
「イタチ、闇月熾焔とはどういう関係だ」
「そんな大した関係ではありませんよ。……“義理の妹”であり仲間であり修行相手ですかね」
「“義理の妹”?」
そうアタシはイタチの義理の妹。
因みにサスケとは義理の姉弟。
さて、アタシも動きますか。
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