1
1ヶ月後に本選は行われる。
俺の予定は前日に修行を見て貰って、其以外は彼氏とデート。
なんて考えて居ればみたらしアンコの持ってる箱の中に紙が入ってるから其れを1人1枚取るという所謂、くじ引き。
俺は10。
トーナメントは俺と風遁女。
火影の話は終了し一時解散となった。
「姉ちゃんってば此れからどうすんだ?」
『彼氏とデート』
「はぁ?!!! 姉ちゃんってば、彼氏居んのかぁ!?」
『うん』
何を期待してたのかは知らないけどナルトくんが沈んでいた。
其れは放っておいて、さっさと行こう。
えーっと、あ……居た。
「熾焔ー!!」
『恭也!! ってか大丈夫なの?』
「え、何が?」
『何がって、ねぇ…?』
暗部が数人俺の後を付けていた。
俺が雨隠れの癖にやたら大蛇丸に詳しいからだろう。
懸命な判断だ。
が、残念だね。
俺と恭也の気配は“無かったこと”になってるから付いてきても意味無かったね……。
「ねぇ、熾焔。後ろの奴等は放っておいて良いの?」
『良いよ。アタシ等の気配は“無かったこと”になってるから幾ら白眼や他の術で感知しても其れは意味の無いことだからねー』
「さっすが、熾焔!! で、試験はどうなったのさ」
『予選通過だよ。次は風遁使いの女が相手。まぁ、時間も配慮して前日に修行を見て貰うことになってるから、其れまではアタシが修行の手伝いしようか?』
「マジで?! やったぁ!!」
よっぽど嬉しかったのか恭也は俺に抱き付いた。
久々の修行だから良いかな。
prev / next