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火影の長い話が終わり審判の月光ハヤテが現れた。
体調悪そうだけど。
此れから直ぐにやるようで。
あ、予選をね。
体調の悪い奴とか止めたくなった奴は棄権することが出来るんだってさ。
「あのー……僕は止めときます」
『止めるんなら自分の実力試してから止めてくれる? 居るんだよね、自分の実力も試さないでとある目的を達成したから「俺の出番は此処まで!!」っていうやつ。……………やれよ』
「(姉ちゃん……?)」
「(此の小娘……!!)あ、やっぱりさっきの取り消して貰って大丈夫ですか?」
「ゴホ……。はい、大丈夫です」
カブトを引き戻す事に成功した。
そして第一回戦は、
闇月熾焔vs薬師カブト。
いやぁ、此れで実力が分かるね。
「其れでは、始めて下さい」
ギャラリーが多いなぁ。
ま、いっか。
興味無いし←
『1つ良いかな?』
「なんだい?」
『お前、医療忍者だろ』
「…………何を根拠に………」
『医療部隊の上忍が引き取ったっていう話からすると此処に至るまでの経緯として少なからずお前は医療忍術を学んでるはずだからな。まぁ、其の鼻の傷も既に完治したってことかな』
「成る程ね」
「スゲーってばよ、あの姉ちゃん」
「分析力に長けてるな、あの子」
「確かに君の言う通りだよ。でも知るのが遅すぎたかな」
クナイを投げて来て俺は其れを避ける。
避けるのに必死でカブトの存在に気が付かなかった。
「姉ちゃん!!」
「生意気な口を叩いていた割には大したこと無かったようだね」
『そうだねー……』
「「!?」」
「何?!」
『気付くのが遅いのはお前だよ』
そうカブトに告げれば、必死に避けていた“俺”はカブトを巻き込み爆発する。
「ぐ………っ」
『まぁ、此れが分身大爆発っていうんだけどね。審判さん、相手は戦闘不能だよー?』
「勝者、闇月熾焔!!」
『写輪眼で倒しても良かったけどね。出来るなら予選では使いたく無かったから良しとするか!!』
「(何!? 写輪眼だと!?)」
『あ、サスケくん。其の呪印は君のチャクラで呼応する。チャクラをあまり使わない体術系で戦えばどうにかなるんじゃない?』
俺が手すりに立ったものだからサスケくんが吃驚してた。
いや、周りもね。
「な!? どうして、アンタは!!」
『ナーイショ(笑)』
サスケくんが聞きたいことはたくさんあるだろうけど、まだダメだよ。
知るには早すぎる。
そしてサスケくんの対戦相手は恐らくチャクラ吸引術でも持ってる。
オリジナル術でサスケくんは相手に勝った。
勝って貰わないと困る。
「サクラちゃん、そういえば試合中……サスケの首に変な傷みたいなの見えなかった?」
「……………私も分からない」
「そっか……」
『アレは呪印。大方、大蛇丸が次の器にと選んだ奴に其の呪印を付ける。呪印を使いこなせば飛躍的に新たな力も手に入るけどね』
「え……?」
「姉ちゃん、大蛇丸ってどういうことだってばよ?!」
『此れも内緒♪ 後で教えるよ』
「おう!!」
そして其々の戦いが漸く終わりを迎えた。
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