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第2試験は死の森でのサバイバル。
監督はみたらしアンコ。
なんでも有りの巻物争奪戦。
天の書と地の書の両方を持ち塔まで来ることが合格の条件。
5日間でやる。
特例である俺は別として。
さて、早速悲鳴があった。
ということは、誰かさんが罠に引っ掛かったってこと。
馬鹿なのか、アホなのか……。
『出て来なよ』
「良く俺達が隠れてる事が解ったな」
『分かんねぇ奴って居んのかよ』
目の前の男がニヤリと笑う。
後ろにもう一人居てアタシはクナイを頸に当てられる。
不意打ちか。
「気配に気付かねぇのはどっちだ?」
『…………成る程な……』
「死ねッ!!」
ザクッと音がし血飛沫が舞う。
返り血が付着する。
男達は巻物を奪おうとした。
「よし、巻物を……」
『誰が死んだよ。まだアタシ生きてますけど?』
「な、お前、生き……」
今度はドカンと響いた。
分身大爆発。
男達が捕まえたと思った奴は俺の分身。
本体は気配を消しつつ動向を窺っていた―――とまぁ、こんな感じ。
逃げられないよう男達にも細工し身近で爆発されたモンだから男達の躯なんて跡形もないんだけど。
巻物は偶然にも天の書。
地の書で良かった。
最後に額当てを見ると、男達は同じ雨隠れだった。
『(さて、天,地両方の巻物は手に入れた。此の儘、塔に行っても良いんだけれど其れじゃつまらないんで……探索しますか!)』
あれ、大蛇丸じゃね?
やっぱ化けてたよ。
気持ち悪りぃな、相変わらず……。
ちょっとだけ手伝うかな。
折角ミナトが残した置き土産に五行封印なんてやるからナルトくんが使い物にならなくなった。
流石のサスケくんとサクラちゃんじゃあ大蛇丸は倒せないしね。
『氷遁・針水晶』
っていうオリジナルの術なんだけど、蛇のように動いた大蛇丸に針水晶が触れたから派手に爆発したねぇ。
「誰なの?!」
「…………?」
『やぁ、大蛇丸。相変わらず気持ち悪りぃ奴だな。其の蛇……どうにかなんないわけ!?』
「あら、闇月の子じゃない。確か闇月は一人の長に両親を殺され其の次には何者かに滅ぼされたと聞いたわ。まさか、生き残りが貴女とは知ってる人なんて居ないでしょう?」
『良く知ってるな。確かに俺の両親は闇月に殺された。まぁ、闇月が滅んだのはアンタが殺ったわけじゃ無いしな』
「闇月!? 両親が殺された!? しかも何者かに闇月が滅ばされた!? 何者だ、アンタ!! どうして彼奴と知り合いだ!!!」
『あれ、サスケくん。写輪眼開眼したんだね。良かった』
「そんなこと聞いてねぇ!! 俺はアンタが何者なのかを………ッ!!」
『聞くより分析するのが先決だぜ。しかも敵だか味方だか分からない奴が此の死の森にはたくさん居る。なのに君はいきなりそんな事聞くのかい? 其の女もだよ。なーんにもしないでただサスケくんを見てるだけ。其れってチームワークなんて言わないよ。敵を分析して冷静に判断する試験はさっき第1試験でやったハズなんだけど……君達は何をしてたのかな?』
超キツいかもですけど、此れくらい言わないと勘違いしてる奴が居るから困ったものだよね。
『仮に、俺と大蛇丸が同じチームだとしよう。もし遭遇して今みたいな状況になったら君達はナルトくんを庇いながら戦えると思うの? 出来もしねぇことを1人でやるんじゃねぇよ』
あー……流石に言い過ぎたかなぁ。
まぁ、少しそうゆうのも知っておかないと成長したとき大変だしね。
俺は其の儘、興味が失せたので此の場を去ることにした。
其の後に大蛇丸は別れのプレゼントとか行って呪印をサスケくんに付けたんだけど。
残りはサクラちゃんのみ。
大した術も持ってない彼女は何処までやれるのかな?
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