01.転入[1]
今日は、私達にとって大切な日。
『雪兎、行くよー!!』
「ん」
双子の弟が家を出たのを確認し、鍵を閉める。
「琉那、忘れ物ない?」
『雪兎こそ』
「僕は大丈夫。じゃぁ、行こっか」
『うん!!』
雪兎に元気良く返事をし、二人で家を振り返る。
「『行って来ます!!』」
声を揃えて言った後、私達は肩を並べて、これから通うことになる青春学園へ向かった。
そう、私達は転入生なのだ。
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