1月17日

あんだけ大量にあったおは朝占いのラッキーアイテムが全部なくなった。
どうしたんだよって緑間に問い詰めたら、もう必要のない物だろうだって。
確かに部屋のスペース取られるし邪魔な物もあったけど、思い入れの深い物だし、俺ちょっと好きだったんだけどな。
ちなみに高校んときの自転車とリアカーはまだ緑間ん家の物置にしまってある。
そういえば緑間の家どうすんのって聞いたら、親戚の家族が丁度家探ししてたらしくて貸したっぽい。
緑間がそれでいいなら俺は何も言わないけど。
なんか寂しいな。



1月18日

このアパートにもとうとう大家さんと俺と真ちゃんしかいなくなった。
他の住人は実家に帰ったか避難場所求めて出て行ったらしい。
最近じゃあ小さな隕石がドカンドカン落ちてきてる。
幸い日本はあんまり酷くないけど、ラジオ聞いてたら海外なんかはけっこう死人も出てるみたいだ。
多分、昨日の夜のクレーターでみんな危機感持ったんだろうな。
どこに逃げても一緒だと思うけど。



1月19日

本当に怖いものって人間なんだな。
まさかこの歳で実感するとは思わなかった。
血眼になった中年くらいの男がいきなり金属棒で窓ぶち破って部屋に入ってきた。
あれ完全に狂った人間の顔だったよ。
もうすぐみんな死ぬってどうせなら好き勝手しようと考えちゃったんだろうな。
もう警察も動いてくれないし、法律なんてあってないようなもんだな。
真ちゃんが助けてくれなきゃ俺、今頃死んでたかも。
ちなみにその男すぐに逃げちまった。



1月20日

俺は今日一大決心して緑間に告白することにした。
フラれたらかなり気まずいけど…そのときはそのときっていうことで。
悩みに悩んだ末、ここは直球でいくことにした。
真ちゃん、はっきり言わないと伝わらないだろうし。
風呂から上がってきた緑間に向かって、ずっと好きでした付き合ってくださいって告った。
緑間は見たことないくらいポカーンとした間抜け面してた。
写メっとけばよかったかな。
ほんで心底呆れたっていうような顔で、お前は本当に馬鹿なのだよって怒られた。
俺が好きでもない男と同居なんてするわけがないだろうって。
あれー?





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