1月13日

京都から来た赤司と仕事で上京してきた紫原、最近ようやく帰ってこれた黄瀬、元から東京在住の青峰、桃井ちゃん、火神、黒子、緑間、俺で集まった。
見事にまぁキセキの世代とその相棒だな。
このメンツで集まってバスケでもすんのかと思ったら、まさかの火神の家で料理を振る舞うことになるとは。
といっても、キセキの連中は揃いも揃って料理が壊滅的なのもあって、主に火神と俺と一番マシな紫原で作った。
何故か終始真ちゃんが不機嫌だったのが気になるけど、なにが不満だったんだろうな。



1月14日

そろそろ半月経つころだ。
この日記もつけるのがあと半月ほどしかないと思うと、なんだか寂しい。
毎日向かう物だから愛着沸いてきちゃったのかもな。せっかくだから、この日記に名前でもつけてみることした。
うーん。どうすっかなぁ。
世界滅亡っていうのもそのまますぎるし。
最期の日?つまんねぇ。
ラストデイ、カッコイイけどなんか違うんだよな。
あー、じゃあ、明るい意味で。
31日間のキセキってどうよ。
俺にしてはなかなかのネーミングセンスじゃねぇ?



1月15日

最悪だ。
何が最悪ってずっと知らずにはしゃいでた俺に一番腹立つ。
緑間のやつ、自分の両親が亡くなってること黙ってやがった。
信じらんねぇ。
緑間が泣いてねぇのに俺が泣くわけにもいかなくて、このやるせない気持ちどこに持っていけばいいんだよ。
なんでそういうときばっか強がるかなぁ。



1月16日

多分これ以上長引かせるともう言えなくなる。お参りに行かせろって遠回しに告ったような気がしたけど、そこはさすが俺のエース様。
鈍感すぎるのも罪だよなぁ。
さっそく緑間家の墓参りに行ってきた。
二人とも交通事故だったんだと。
葬儀とか諸々は親戚がやってくれたらしい。
高校時代はお世話になった人達でもあるから、挨拶と、あと真ちゃんをこの世に誕生させてくれてありがとうございますってお礼言ったら。
今までまったく泣かなかった真ちゃん泣き崩れちゃって。
あぁ、やっぱ俺、こいつのことが好きだなぁって自然とそう思った。





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