1月5日

外に出たらえらい惨状だった。
めちゃくちゃ可愛い女の子が何人かの男に襲われてたから助けたらなんと、桐皇の巨乳マネージャーだった。
桃井さつきちゃん。
桃井ちゃんかなり混乱してたみたいだったから、アパートに連れ帰ったら真ちゃんガチギレで宥めるのが大変だった。
そいつらぶち殺すって、どこぞのガングロも真っ青な顔してたから、俺がもう半殺しにしといたよって言ったら不満そうに渋々落ち着いてくれた。
真ちゃんって結構熱いやつだよな。
そのあと迎えに来た青峰がまたキレて、今度は三人がかりでようやく落ち着いてくれた。
ごめん真ちゃん。キセキのこと舐めてたわ。



1月6日

今日はガラスの割れた音で起きた。隣で寝てた真ちゃんは相変わらず死んだように眠ってたから多分気づいてなかったと思う。
ベランダに出てみたら、向かいのアパートの奥さんが受話器片手に発狂してた。
ゴミ出しついでに大家さんに聞いたら、なんでも旦那さんが出張先で自殺したらしい。
ものすごく仲のいい夫婦だったって。
なんで奥さん一人置いて死んじゃったんだろうな。
大家さんは可哀相ねって言ってたけど、何となく旦那さんの気持ちがわかるような気がした。



1月7日

家族との約束を果たすために朝から実家に帰った。
母ちゃんと父ちゃんが泣きながら俺を抱きしめてきて、俺も二人の胸でわんわん泣いた。
まだ幼い妹ちゃんは事態がよく分かってない顔で、お兄ちゃんってうれしそうに駆け寄ってきてくれた。四人で久しぶりに食べた食事は格別だった。
妹ちゃんが帰る間際にくれたオレンジのシュシュは宝物にしようと思う。



1月8日

緑間が黄瀬から連絡があったってすっごい安心した顔で報告してきた。
多分俺じゃなかったらいつもの仏頂面に見えてたかもしんないけど、毎日祈るみたいに携帯睨みつけてた緑間知ってるから、俺はよかったねって笑った。
俺も正直ほっとした。
やはり、いつも騒がしい知り合いが大人しいと不安になるものだな。
って、それ俺も入ってる?





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テーマ「人外ファンタジー」
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