1月21日

ついにあと10日で世界滅亡だ。
結局俺ら最期まで色気なかったよなぁって冗談混じりで笑った。
色気が欲しいのかってマジな顔で言われちまって思わず頷いたらそのまま無言でベッドに直行された。
詳細は…まぁ省くけど、俺今、世界で一番幸せな人間なんじゃねぇのかなって胸張って言えるくらいには嬉しかった。
腰めっちゃ痛いけど。



1月22日

今日は、宮地さんと木村と大坪さん、そして高校時代のチームメイト達が集まってウチでドンチャン騒ぎだった。
大家さんも気をつかってくれたのか、お咎めなしだった。
みんなハイペースすぎっしょ。
宮地さんが一番に酒煽って早くも潰れちまってた。
轢くぞ焼くぞ刺すぞって、高校時代となんも変わってなくて腹抱えて笑った。木村さんもそれに便乗し始めるわ、大坪さんが真ちゃんの眼鏡壊しちゃうわ、真ちゃんも酒入ってんのも手伝って眼鏡レスの状態で外出て行こうとするわ大変だった。
キャラ濃い人達が集まるとろくなこと起こらねぇよな。
ほんっと、俺、秀徳に入ってよかった。



1月23日

もう外に出るのも危なくなってきた。
部屋には買い込んだ非常食とかも大量にあるし、何日かは大丈夫だと思うけど。
最期の晩餐くらい上手いもん食いたいよなぁ。



1月24日

真ちゃんに内緒で食料買ってきた。
外に出たって知られたら、絶対怒られっからな。
俺だって男だっつうのに、過保護すぎじゃないか。
まぁ俺も真ちゃんの身に何かあったら死ぬほど後悔すっから、外には出したくないんだけど。



1月25日

携帯開いたらついに圏外になってた。
誰とも連絡取れないって結構辛いもんがあるよな。
つうか、暇だ。
真ちゃんがいきなり俺の家に挨拶に行きたいって言い出した。
挨拶つっても、もうすぐ全部終わっちゃうわけだし、意味ねぇじゃんって思ったけど真ちゃんがどうしてもって言うから二人で俺の実家に行った。
そんときは全然意識してなかったけど、そうじゃんこれって結婚の挨拶に行くみたいじゃね?って考えたらすっげぇ緊張した。
母ちゃんも父ちゃんもびっくりしてたみたいだけど、真ちゃんが高校時代しょっちゅう俺の家に遊びに来てたからか、すぐに馴染んだ。
というか、こんな馬鹿息子でよかったらって言い過ぎじゃね?





人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -