蒼瑙山脈から流れ出す翠江を中心に、草原が地平の彼方まで広がっている。 匯や都、梗雅などもその草原の中にぽつりと存在している。それは所詮、人の作りしちっぽけな存在なのだと、広大な大地を見渡すと思い知らされた。 碧い風の吹くこの草原にある街道を、馬達は気持ち良く疾駆して行く。 遥か千里の道すがら、駆ける事が彼らの喜び。