別れ
あぁ 彼方に見える 故郷の灯
今し方まで あの光の一つと共にあり
仲間と供に 酒を飲み
くだらない会話を楽しんでいたのに

あぁ 故郷は今、遥かに消え行く
涙に滲み 涙に沈み もう見えぬ

仲間は笑顔で見送った
もう 二度と会えぬと知りながら

私は馬車の中 事実を知った
何故 教えてくれなかったのか
何故 供に戦おうと一言
言ってくれなかったのか……
今となっては訊く事など出来はしない

思わず仰いだ天空は
故郷で見た星の空
違う点は 唯一つ
傍らに友の姿が無いだけだ

振り返り 涙を掃う
今のうちに焼き付けておかねばならん
我が 愛する故郷 我が 思い出


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