求める物
左掌 眺めて憶うは 過ぎたる願い
今を捨て 万古を憶うも 過ぎたる願い
その願い 断ち切ろうとて断ち切れず
唯々 一時忘れんと
憶いと共に 酌み交わす
傍ら方に 声を掛け
返らぬ答を 待ち望む
酒の共とは 胸の内
憶いの底の 想い人

君の示す道の先 知る由もなし
自ら歩み 往く道も 此又知る由もなし
知らぬとも 信ずれば善し
唯々 前へ進もうと
瞳を閉じて 闇を歩めば
君が言葉を 待ち望む
闇夜を照らす その言葉
憶いし彼方の想い人

蒼き星辰 万古の言の葉
全てを その手に掴めぬとも
紅々と燃ゆるは 烈火の血潮
朗々たるその調べ 浅酌低唱たる
正に君が詩 口ずさみ
生きたる証を 捜し求めん


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