表紙へ戻る
◆2012/03/11 09:46 苦情x0
英雄二人 過去の戦いで、巨大な帝国を打ち破るきっかけとなった二人。 だが今、再び帝国の影が胎動を始める。
休日の遊園地、昼下がり。 ランチを終え、家族でゆったりと過ごしていた元英雄。妻、娘が一人。 もう一人の元英雄家族とともに、のんびりと楽しんでいた。 だが幸せな時間を満喫していた所、何やら怪しげな人影を目撃する。 家族を待たせ、その人影を追うと……
「我々は、十年も待った。今、再びこの世界を浄化する」
彼等の目的は我々種族の殲滅にある…… 遊園地の中央より沸き上がる黒い軍団が、 銃を無差別に撃っていく。 一瞬で地獄絵図の様相を呈する中、英雄は家族を脱出させるべく舞い戻り、混乱の中を踏破する。 (暗い階段を上り、外へ出る)
駐車場には専用のバスが止まっていた。 だが足らない。 もちろん自家用車で来ていた家族連れは自分の車で逃げ出しているのだが…… 元英雄はバスに家族を乗せ、もう一人の元英雄を待つ。 そこに戦闘機の砲撃が始まり、元英雄は死ぬが……
立ち去りを拒む少女に 「お嬢ちゃん、俺みたいに死んだら後悔するぞ……家族も悲しむ」
もう一人の元英雄が家族を連れ駐車場にたどり着いた時にはもう、既にその場所は火の海になっていた。 だが、何とか息子を車に乗せ脱出させる。
英雄二人と十人ばかりが捕虜になる。 「実験の材料に生かしてあるんだ」
大広間らしき場所に集められた十一人 (中央に長机、入口近くに本棚) (もう一人の英雄の姿が見えない)
「お前らは生かしておかれている事に意味がある。だが、おとなしくしていろ。俺達に人権だの何だのは関係無いからな」
「あまり媚びを売るような真似はしない方が良い。彼等にとって、逆効果だ」
少年が一人、入口近くの本棚に置かれた一冊の本に興味を示す。英雄の書 「貴方の事が書いてある」 「それは過去の話だ。今は無力で君達と同じ、普通の一般市民だ」 いらぬ期待を持たれても困るのだが……。
乱暴にドアが開き、兵がもう一人の英雄を引きずって入ってきた。 部屋の空いているスペースに放り投げる。 英雄が様子を見るが、ぐったりとしていて意識もないが、息はしている。 眠らされているようだ。 息をしやすいよう体を起こし、英雄はその隣に腰を下ろした。 如何にすべきか……
ネタ ↑
|