独 琴 ◆覚者ふたり
Nashila・ナシーラ
ウィルマ・エルの戦徒であり、エルの覚者。
ウィルマが竜によって殺され、エルが変わりの覚者として選ばれた。彼の心には復讐の二文字がとり憑いている。 そんな彼が相棒として呼び出したのは、橙色の髪が目を引く魔女だった。 心に巣くう闇を表に出す事無く、エルは竜を追い駆け、各国を飛び回る事になる。
竜と対峙した時、現れたのはウィルマの姿をした“何か”であった。エルはそれを退け、ついに復讐を遂げる。だが崩れ逝く竜を前にして、そこにあるのは虚無。 不図、空を見上げると、穴が空いた。
ナシーラはエルから譲り受けた魂、人生を大切に生き、輪廻を回る。 覚者になって、相棒を呼ぶ時、意識する事なく想い人である元の主を選んでいた。
ウィルのポーン時代=天然=覚者って感じ。ウィルの魂を少しだけ受け継いでいるから、エルが想い人なんだろうけど……。 ウィルマ時代は黒い弓士、エル時代は赤い魔女。
Zion・シオン
塩、覚者。エルの親戚。 エルが覚者となった世界とは別の世界で覚者となる。 父親を早くに亡くしており、ファザコンの気がある。筋金入りの箱入り娘であり、貴族の腐敗や、国民の実状を知らない極度の世間知らず。 正規軍を捨て、反乱軍に入ったエルを心底恨んでいる為、説得にも応じない。 シオンが覚者の世界では正規軍が終始優勢で戦いが進むが、途中に竜が水を差す。 両軍を壊滅状態に追い込んだ竜に、シオンが剣を打ち立てる。
正規軍の裏側を知り、後悔する事を覚えた。その為、心から信頼出来る相手は、相棒のアドルフのみ。 アドルフを信頼し、頼り、依存していく。
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