02 Offlimits-5 | ナノ


Offlimits(5/5頁)

熱い、熱い、熱くてたまらない。


最初何が起こったのかわからなくて、志摩の言葉の意味がようやく理解できて、恥ずかしすぎて逃げたくなった。


信じられない場所に、志摩が触れている。


触れているどころか、自分のナカにあるのだという。


ドクドクと自分の下肢から、志摩の心臓の音が聞こえて、びっくりした。涙が出た。――何の涙かはわからなかったけれど。


それでも、志摩が思わず零した言葉が、声が、あまりに気持ち良さそうで。


たまらなく、嬉しかった。


自分で志摩のことを締めつけてるのがわかって、でも止められなくて、また顔を枕に埋める。


「こっちは素直やねぇ」

志摩の楽しそうな声が聞こえた。


「あ…あ…っ」

ずず、とゆっくりと引き抜かれる感覚に、ぞわぞわと鳥肌が立つ。


「それ…いや、だ…っ」

「…ふは、奥村くんて欲張りやなぁ…抜かれたぁないん?」


「…っ!!ち、が…っああぁア!!」


ぐちゅんと酷い水音と共に、さっき頭が真っ白になった所を思いっきり擦られながら、奥の奥まで突かれて、脳みそまで揺さぶられたみたいに、痺れた。


「あ、あう、っン!ひあ…っ」

「奥村くんも、気持ちえぇんや?」


腰骨を掴まれたまま、何度も何度も引き抜かれては奥まで埋められて、じゅくじゅくと恥ずかしい音が聞こえる。


「あぁぁ…っあ、ンぁ…っあ」


(もう、イきたい…っ)


じんっと痺れる脳が、それ以外の思考を無くした。


キツくシーツを握りしめていた左手を離して、自分のモノに触れる。


もう限界なくらい張り詰めていて、我慢なんて出来ずに、ただイきたくて自分のモノを扱いた。


ふ、と志摩の笑う声が聞こえて、あまりの羞恥に涙が出た。


「あ…ぅーっ…」


ぶるぶると太腿が震えて、涙で滲んだ視界が白くなっていく。


「イってえぇよ…」

「っ…ア、ぁああ――――!!」

耳のすぐ傍でそう囁かれて、頭が真っ白になった。


熱い何かがどくりどくりと腹の内側に広がっていって、それが何なのかわからないまま、俺の記憶はプツリと途絶えた。















「っは、はぁ…」

しばらく、崩れた奥村くんの上に覆いかぶさるようにして動けなかった。


呼吸を整えると、ソコからずるりと自身を引き抜く。


「っ…」

どろ、と零れてきた白濁に、思わず目を逸らした。

(完全、ゴムのことなんか忘れてた…)

今まで、自制が効かないことなんて無かったのに。



奥村くんの、泣き腫らして赤くなっている目を指でなぞると、水滴が指に移った。

舐めてみたら、やっぱりしょっぱかった。


罪悪感なんて全くないことが罪のような気がして、「ごめんなぁ」とその寝顔に囁いた。


へたりと床に落ちている尻尾を眺める。


「…しばらく、飽きへんそうやわぁ」


せめて、と。奥村くんの髪を優しく撫でた。



Offlimits

(立入禁止区域)






あわわわわここまで読んで下さった方、だ、大丈夫でしたでしょうか?
不安マックス!!(°□°;)



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