◎ Offlimits(5/5頁)
熱い、熱い、熱くてたまらない。
最初何が起こったのかわからなくて、志摩の言葉の意味がようやく理解できて、恥ずかしすぎて逃げたくなった。
信じられない場所に、志摩が触れている。
触れているどころか、自分のナカにあるのだという。
ドクドクと自分の下肢から、志摩の心臓の音が聞こえて、びっくりした。涙が出た。――何の涙かはわからなかったけれど。
それでも、志摩が思わず零した言葉が、声が、あまりに気持ち良さそうで。
たまらなく、嬉しかった。
自分で志摩のことを締めつけてるのがわかって、でも止められなくて、また顔を枕に埋める。
「こっちは素直やねぇ」
志摩の楽しそうな声が聞こえた。
「あ…あ…っ」
ずず、とゆっくりと引き抜かれる感覚に、ぞわぞわと鳥肌が立つ。
「それ…いや、だ…っ」
「…ふは、奥村くんて欲張りやなぁ…抜かれたぁないん?」
「…っ!!ち、が…っああぁア!!」
ぐちゅんと酷い水音と共に、さっき頭が真っ白になった所を思いっきり擦られながら、奥の奥まで突かれて、脳みそまで揺さぶられたみたいに、痺れた。
「あ、あう、っン!ひあ…っ」
「奥村くんも、気持ちえぇんや?」
腰骨を掴まれたまま、何度も何度も引き抜かれては奥まで埋められて、じゅくじゅくと恥ずかしい音が聞こえる。
「あぁぁ…っあ、ンぁ…っあ」
(もう、イきたい…っ)
じんっと痺れる脳が、それ以外の思考を無くした。
キツくシーツを握りしめていた左手を離して、自分のモノに触れる。
もう限界なくらい張り詰めていて、我慢なんて出来ずに、ただイきたくて自分のモノを扱いた。
ふ、と志摩の笑う声が聞こえて、あまりの羞恥に涙が出た。
「あ…ぅーっ…」
ぶるぶると太腿が震えて、涙で滲んだ視界が白くなっていく。
「イってえぇよ…」
「っ…ア、ぁああ――――!!」
耳のすぐ傍でそう囁かれて、頭が真っ白になった。
熱い何かがどくりどくりと腹の内側に広がっていって、それが何なのかわからないまま、俺の記憶はプツリと途絶えた。
「っは、はぁ…」
しばらく、崩れた奥村くんの上に覆いかぶさるようにして動けなかった。
呼吸を整えると、ソコからずるりと自身を引き抜く。
「っ…」
どろ、と零れてきた白濁に、思わず目を逸らした。
(完全、ゴムのことなんか忘れてた…)
今まで、自制が効かないことなんて無かったのに。
奥村くんの、泣き腫らして赤くなっている目を指でなぞると、水滴が指に移った。
舐めてみたら、やっぱりしょっぱかった。
罪悪感なんて全くないことが罪のような気がして、「ごめんなぁ」とその寝顔に囁いた。
へたりと床に落ちている尻尾を眺める。
「…しばらく、飽きへんそうやわぁ」
せめて、と。奥村くんの髪を優しく撫でた。
Offlimits
(立入禁止区域)
あわわわわここまで読んで下さった方、だ、大丈夫でしたでしょうか?
不安マックス!!(°□°;)
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