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涙目で俺のモノを咥えるのは、おそらく世界で2番目に恐れられているであろう、魔神の力を直に引いた落胤だ。
グレゴリの命により殺すことは敵わなかったが、奥村雪男という餌と、奥村燐という壊れることのない玩具を手に入れたのだ。

「んぐ、う、っン、」

魔神の仔とは言え、口内は尖った犬歯以外は人と変わらない感触をしている。
子供特有の、女よりも狭い喉奥を突けばくぐもった呻き声が漏れ、その声の振動が先端に触れる。
ぽろぽろと透明な真珠のような美しさの雫が、醜い悪魔の瞳から零れ落ちた。

「んンン!!っンー!!」

ぐちぐちと後孔からは粘着質な音が響き、忠実な部下が女のように仔を扱っている。

獣のような姿で、獣と同じ尾を生やし、獣じみた言葉にならぬ声を上げる。
その姿はどんな行為よりも俺に快感を与えた。

ぐしゃりと仔の前髪を荒く掴むと、ぬるい口淫を深いものへと変える。
喉奥の肉に擦りつけるように先端を穿てば、ぞわりと精がこみ上げるのを感じた。

「っ、飲め。お前の中を浄化してやろう。」

「ぐ、ぅっんン―――!!!」

舌などで押し出すことなど敵わないほど深く、直接喉へ精を流し込む。
反射的に喉がごくり、ごくりと嚥下の動きをし、大きく見開かれた目からはまた、真珠が何粒も零れ落ちた。

「う、げほっ、げほ、え…っう、」

自分の服を正すと、喉を押さえて蹲る仔の髪を引き上げ、痛みに顰めたのを気にも留めずに赤く濡れる口へと指を突っ込む。
親指と人差し指を交差させるようにして口を開けさせると、にちゃりと口内に残った精の名残が糸を引いた。

ようやく終わったのだと、諦めたようにされるがままに口を開いていた仔が、びくりと体を強張らせた。

指を引き抜いて視線を少し先にずらせば、柔らかい笑みを湛えたままの男が、その笑みに似合わないモノを仔の後孔に押し付けていた。
覚えのある感覚に、ぶるぶると痩躯を震わせ、戦慄いた唇が言葉を紡ぐ。

「や…やっ…!ッそ、れだけ、は…っ」

「駄目です。命令ですから。」

酷く優しい声に、ぼろ、とまた雫が零れ落ちる。

「ひ…ひぁ…っあぁぁああっ…!!」

ずるずると体内に入り込んでいく他人の熱の感覚に、がくりと支えていた腕が折れて床に崩れ落ちる。
腰を男に掲げられたまま、救いを求めるように仔の震える腕が俺の足首を弱弱しく掴んだ。

掴まれた手を振りほどき、ぐり、と爪先で仔の性器を押し上げてやれば、耳に心地よい悲鳴が上がる。

「い゛っあ゛あぁあ゛!!」

それでも縋るものが何一つないこの場所で、必死に堕ちるのを拒むように俺の脚にすがり続けた。
こうして畜生のように素直に縋ってくるその姿は、存外悪くない。

「あぁぁっ、や、やあっ!あ、ぅぐ…っ、」

無理やり口淫をさせた時と同じように、がくがくと他人の力で揺さぶられる体。

「――っ、」

堪えるような声に男を見れば、人を殺める時でさえ笑顔を崩さない部下が、小さく眉根を寄せて息を詰めていた。

「ふ…ははっ、悪魔の胎内はよほど具合が良いらしいな。」

はあ、と熱い息を吐いた部下が、ふるりと体を震わせた。

「ひ、あっ、あつ、いっ……やぁあ…!!」

男の精液を腹の奥底へと注がれ、小さな震えた体からつられるように精が吐き出されるのを見て、口端を上げた。

「どうだ?女のように扱われ、喜ぶ体になった気持ちは。」

「あ…あ…ひぎ、っ」吐精したばかりのソレを、また爪先で押し上げると、知らない、とうわ言のように涙を流し続けた。

「あぁ、靴が汚れてしまった。」

爪先を口元へと持っていってやれば、虚ろな瞳が伏せられる。

真っ赤な震えた舌が、白いブーツの爪先に触れた。



「生まれた罪を、償え」




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アーサー書きにく…っ。
ベルト外したままワインを飲む絵面ってまぬけだなと思いながら書いてました←
アーサーの固執は恋なんじゃないの!好きな子いじめたい的なのが大人になって歪んだような。
そして雪燐前提の要素が見当たらないのだが?(苦笑)そ、そのうち!


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