◎ Prayer(2/5頁)
「はっ、ナカゆるいなァ…ふふ、そらあんだけ突っ込んでたらなぁ?燐くん。」
金兄の言葉にいちいちイライラして仕方ない。
フェラだって本当に少し上手くなってるのが余計俺を苛立たせた。
「んう!ぐっ、んんん!!」
ぼろぼろ涙を零す奥村くんに、余裕なんて与えないように遠慮もせず喉奥を突きあげる。
辺りに充満する甘ったるい匂いと、そこに混ざる青臭い匂いが俺を狂わせていく。
くしゃりと奥村くんの髪に手を差し込めば、ふ、と金兄が小さく哂った。
睨みつけるように見やると、にやにやと哂ったままの金兄が俺の手を払いのけ、奥村くんの後髪を掴んだ。
ずるっと自身が引きずり出されて、奥村くんがのけ反るように後ろに引っ張られていく。
「んぅっ、ふぁ、ひっ…ぁああ゛ア!!」
そのまま金兄の上に座るようにして、背面座位の態勢にさせられた奥村くんが苦しそうに鳴いた。
「…なにすんの、金兄」
「んー、……燐くんー…2本、いけるやんなぁ?」
「うあっ、あ゛っ――!!」
すうっと一度奥村くんの勃ち上ったものを撫でて指に先走りを絡めると、ぐちゅりとその指を奥村くんの後孔に埋めていく。
そして、もう1本も。
「あ゛っ、うあ、や、くるし、あ゛!」
「う、わ、…」
思わず声が漏れた。
「あは。すごいやろ、奥にまだローター咥えとんねんで、こいつ。」
ぐちゅぐちゅと酷い水音を立てるそこは、まるで女のように金兄の自身と指を柔らかく飲み込んでいる。
「ひぐ、う、や、やめ…っっんん!」
嫌だと泣いて、涙を零して。なのに耳の裏側を舐められれば唇を噛んでびくびくと体を震わせて快感に耐える。
「は…。奥村くん、それで嫌がっとるん?」
く、と指で顎を上げれば、涙の滲む蒼い瞳が俺を見た。
「しま…っ、し、ま…」
拙い声にぞくりと嗜虐心を煽られる。
ぐちゅりと後孔から指を引き抜いた金兄が、妖しく哂った。
てらてらと濡れた指で奥村くんの胸を汚していく様が淫猥で、唾液を嚥下した喉がごくりと鳴る。
「ん、ぅう、っ」
「…来いや、廉造」
「――っ、」
金兄の命令に従うのは癪だったけど、我慢する方が無理だった。
ぐち、と金兄のソレを咥えこんでいる後孔に指を1本含ませると、隙間を空けるように入り口を引っ張る。
そしてぴくぴくと痙攣するそこに、自分の猛ったモノを宛がった。
「あ…っ、や、や…むり…ほんとに、っ」
何をされるのか漸く理解した奥村くんが、下肢を見降ろしてぶるぶると震えだす。
「俺のん咥えといて、廉造のはアカンて、かわいそーやろ?」
奥村くんの耳元で、「な?」と、子供に諭すような優しい声で金兄が囁く。
「だって、も、もう…、いっぱい、で…ッんぐ、」
恐怖に引き攣る奥村くんの口に指を2本差し込むと、否定の言葉を塞いだ。
「んんう!う…!」
体中を拘束されて、唯一残った言葉の自由すら無くして。
かわいそうなおくむらくん。
――なんて。
後孔に含ませていた指を引き抜くと、埋めた先端をずずっと奥へと進めていく。
「ん゛!ふうう゛――!!」
全身がびくびくと痙攣して、大きく開かれた眼からはぼろぼろと涙が落ちていった。
「っは、きつ…」
ため息のように、はぁっと息を漏らせば、うねる体内に金兄も息を詰める。
「ふは、やば…、っ燐くん…、」
口から指を引き抜いてやると、奥村くんがはくはくと酸素を求めて喉を反らした。
「あ…あ…あ…っ」
「燐くん、ぎちぎちやな、っ」
誰も微動だにしていないのに、内壁にぎゅうぎゅう擦りあげられて思わず息が上がる。
「は、奥村くん、俺のん、…まだ全部入ってへんで…?」
「や、あ…っ、う、あ!!」
奥へと進ませれば、ずりずりと裏筋を金兄のモノで擦られて、最悪なのに堪らない快感が走った。
根元までぎちりと詰め込めむと、先端に細かい振動が触れて思わず息を詰めた。
「っ、忘れてた、はぁっ、これ…あかん、」
痙攣する腹筋に合わせてうねる内壁はきつくて狭くてでもぬるぬるしててぐちょぐちょで。
ローターに触れて一番敏感な先端が擦られて。
「燐くん、そろそろ動こかァ、」
「あああ、うああ、あ!」
抱きしめるように抱えた奥村くんの両足を、ぐ、と持ち上げる。
ずるずると内壁から引き抜かれて根元が外気に晒される。
「かーらーのー」
ぺろりと自分の唇の一舐めすると、目を細めて猫のように哂った。
――あかん、くる、
「ひぐ!!っあ゛あ゛ぁああぁああ゛!!」
ふたりの先端まで引き抜いた奥村くんの体からぱっと手を離した。
ずずっと肉を割り開いていく感触。直後に、奥村くんの悲痛な叫び声が部屋に響き渡った。
全体重がソコにかかっていて、再び2本の楔を一番奥まで含まされた奥村くんは仰け反って痙攣する。
「あ゛…は、ぅあ゛…っ」
金兄の肩に後頭部を預けるようにしてびくびくと跳ねる体に、たまらずその喉元に噛みついた。
「ひぅ、っあ、っ」
水鳥のように綺麗な首筋に、くっきりと痕が残るほど。
その加虐的な行為にさえ、内壁はひくひくと応えてくる。
「奥村くん、…あかん、動き、たい…」
細腰を掴むと、金兄の肩に凭れさせていた顔がゆっくりと俺の方を向いた。
流し目みたいな角度で虚ろな瞳が揺れて、だらしなく開いたまま唾液を零す唇がゆっくりと動いた。
「し、ま、ぁ…」
どくりと、自分のモノが波打ったのが分かった。
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