◎ Prayer(1/5頁)
※金+廉×燐さんぴーです。金兄暴走。金兄絶好調にひどい。拘束・玩具・二輪挿し・尿道責め等。
やっぱ友達同士とかと違て、女と旅行って疲れるわぁ…
そんなことを思いながら、予定より1日早く帰ることにした、そんな帰りの電車の中。メール受信を知らせるバイブが鳴った。
ディスプレイには『金兄』の文字。本文には何も書かれておらず、添付ファイルが1枚。嫌な予感がして、席を離れた。
添付ファイルを開くと、そこには――
「――っ、」
「もしもーし。」
すぐに出た電話の向こうからは、楽しそうな実兄の声が聞こえた。
「なんで金兄が奥村くんとこ居るん。」
「別に押し入ったわけちゃうで。燐くんが俺を招き入れたんや。」
画像だけ見れば、まるでレイプだった。紅い紐で胸も腕も足も縛られて、いろんなモン突っ込まれて、ぐちゃぐちゃの泣き顔で。
だけど金兄の声も、嘘を言ってる声じゃなくて。
「…あ、そ。」
「はよ来やな燐くん壊れてまうで。」金兄の言葉に何も答えずに、ブチリと通話を切った。
なにしとんの、奥村くん。自分から、金兄部屋に入れたん?
なぁ、何されるかくらいわかっとるやろ。
寂しかったら誰でもええん?
それとも、俺と似とる金兄とセックスしたかったん?
堪らなくイライラした。
金兄は俺のおもちゃを取り上げるのが好きなのだ。
取りあげて、壊して、俺に返して、俺がショックを受けている顔を見るのが好きな悪趣味な兄。
別に、この歳になったら壊されたかてショックなんか受けへんけど。
イラつくだけで。
「メール、誰からー?」
席に戻れば、カラコロと鳴りそうな高い、可愛らしい声が耳につく。
「兄貴。来とるらしいから、真っ直ぐ帰るわ。」
「えー、夏姫も会いたい〜」
もちろんこんな事情も知るはずのない彼女が、無邪気に笑った。
「…あかん、兄弟喧嘩中やから。」
「ふーん。また今度しょーかいしてねー」
適当に流しながら会話を続けていれば、もうすぐ正十字中央駅到着を知らせるアナウンスが流れた。
中央駅で乗り換えるより、そのまま駅から鍵で塾に出て旧寮まで行く方が早いか。
チャリ、とポケットの中の鍵を握りしめると、荷物を纏める。
「夏ちゃん、ほなまた学校で。」
「ばいばーい。…おにーさんによろしくね?」
ひらひらと手を振ると、辺りに人気が無いのを確認して、柱の影になっている扉に鍵を差し込んだ。
扉の向こうには見慣れた、しかしいつもと全く空気の違う、夜の校舎。
真夏のくせになぜか寒く感じて、ぶるりと体を震わせた。
***
バンッと勢いよく扉が開いて、ふてくされたような弟が現れる。
「おう、廉造おかえりー」
「金兄の家ちゃうやろココ」
「今日の俺の家やもんー」
へらりと笑ってやると、また深く廉造の眉間に皺が寄せられた。
腰掛けたベッドの上には、気絶した燐くん。
その姿を見て、廉造が小さく舌打ちする。
兄に向って舌打ちとは失礼な。…でも今日は気分ええから許したるわ、俺って優しい兄ちゃんやわー。
「気絶しとったん叩き起こして咥えさせてんけど…バイブのスイッチ入れたら5分持たんうちにまぁた気絶してしもて。」
「もうええやろ、めんどくさいからそのまま寝かしぃや。」
廉造の言葉に、内心びっくりする。
なぁ廉造、何でそんな息切らして走ってきたん?
何でそんな労わるみたいなことほざくねん。
そんなんまるで、
「…あほか。折角人が準備して待っといたったーゆうんに。」
「…は、?」
意味を理解していない廉造に、燐くんの太股のバイブを固定している紅い紐を解いた。
「うああ、っ!」
ずるりとバイブと2本のアナルパールを一気に引きずり出すと、まるで熟れた柘榴のような内壁が覗いて、衝撃で意識を取り戻した燐くんの虚ろな目が俺を見た。
「うあ、あ、あっ、きん、ぞ…さっ…も、やめ…っ」
手足を縛ったままのせいで、転がったまま動けない燐くんがぽろぽろ涙を零して泣く。
そして、ふわりと見上げた視線が、凍りつくように見開かれた。
「あ…あ…っ、し…ま…」
「………なに、してんの。奥村くん。」
聞いたことないくらいの、廉造の低い声。
怒りを含んだその声に、びくりと燐くんの細い肩が揺れた。
「ごめ、なさ…っ」
「何で怒ったるん。廉造に喜んでもらおー思て、フェラ一生懸命練習したんになァ?」
恥ずかしそうにぎゅっと目を瞑って、けれど拘束されているせいで逃げることもできず。
羞恥に涙を零す燐くんは可愛らしい。
「ほら、廉造の咥えたりぃ」
土下座するような格好にさせると、後ろから燐くんの顎を捕まえて口を開けさせる。
後手に縛られたままの腕のせいで、燐くんは苦しそうに少し呻いた。
目で廉造に合図を送れば、少し躊躇ったあと、苛立ったままカチャカチャとベルトを外す弟に、思わず口角がにまりと上がりそうになった。
「ん、ぐぅっ!!」
一気に喉奥まで突かれたらしく、燐くんの顎を支えてやっている俺の手まで苦しそうに喉が震えたのが伝わってきた。
燐くんは燐くんで必死に舌を動かして吸い上げて、教えた通りに廉造に尽くしている。
馬鹿な子供達だと思った。
間違った道を歩いてでも必死に愛を求めようとする子供と、
欲しいモノも自覚することすら出来ず愛を知っているフリをする子供と。
まぁそれを解っていながら教えてやることもしない俺も、子供か。
――だって、おもろいんやもん。
「んうううぅっ!!!」
腰を高くかかげて必死に口淫を続ける燐くんの後孔に、再び擡げた自身を突っ込んだ。
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