Even2-2 | ナノ


Even2(2/2頁)


膝立ちになっている兄さんの、後孔から出ているディルドの根元部分を掴むと、細い喉がひくりと震えた。

「ひ、…っあ゛ぁああ゛あぅう…!!!」

ずるっと一気に引き抜いてやると、すぐには閉じられない孔からはぼたぼたと大量のローションが溢れ出てくる。

「あううう…っあ、や、やああっ」

粗相を思わせるこの行為は、兄さんが唯一本気で嫌がることだ。

羞恥で泣く兄さんに、柔らかい声音で思い出させてあげる。

「ほら、いっぱい零してるよ。…こういう時は何て言うんだっけ?」

「う、ううあ…っ、ゆ、ゆき…たすけ、っ」

「違うでしょ。」

震えながら必死に力を入れて締めようとしているのだろう。

零れる量が少なくなった後孔を広げるように、双丘を両手で掴んで左右に引っ張ってやる。

「やぁっ!や、やっ…!」

「じゃあ、何て言うの?」

無駄な恥じらいで口を紡ぐ兄さんを見て、そっと中指で孔の周りをぐるりと撫でると、ひっ、と小さな声が漏れた。

「あ…っ、…っゆき、の…っ…おっき、ぃの、で…っ、栓、して、くださ…っ」

言い終わると、くしゃりと顔を歪めてまた泣きだした。

「いいこ。泣かないで。ちゃんと栓してあげる。零さないように…ね?」

パチンと手枷を外してやると、兄さんは痺れたままの手をついて四つん這いになる。
力の入らない腕は自然にくにゃりと折れて、床に崩れ落ちた。

自身を取り出すと、腰を高く上げて来るであろう衝撃を待つ兄さんの後孔に添えた。

ひくりと入り口が戦慄く。

少し腰を進めただけで、1時間以上ディルドを入れ続けていたそこは柔らかく僕のモノを迎え入れる。

「あああうう…!!っあ、んン…!」

入り口からぷちゅりとローションが溢れ出て、兄さんの太股を伝っていく。

いつもはぎちぎちの内部が、今日は心地よく締めつけてくる。

「あぁあ…っ、ひ、んっ、うぁ…っ」

床に額を擦りつけて、揺さぶられるままに喘いで。

僕に支配されている兄さんは、一番美しい。


「ゆ、きぃ…あううっ…ほ、ほどい、て…ゆき…っ」

前立腺を集中的に攻めると、射精を塞き止めているネクタイをはずしてとねだってくる。

手の拘束を解放されても自分で外さないあたり、ちゃんと躾けたことは覚えているみたいだ。

「あっ、あっ、あ…イきた、い…っイきた…ひぐ…っゆき、」

「うん、一緒にイこうね…」

ごくりと期待して喉を鳴らした兄さんに小さく哂うと、僕の右腕にしゅるりと漆黒の尻尾が絡みついてきた。

尻尾を使って僕の腕をネクタイが巻き付いたままの自身に導くなんて。
ほんと、こんなところだけ巧みになってどうするんだか。

「っひぁ゛っぐ、んあ!!な、なんでっ、あ!っあぁ…ッ!!」

尻尾を振りほどいて、腰を掴んで深くまで穿つ。
ローションでどろどろになった肉がぶつかり合うはしたない音が響く。

解放してもらえると思っていた兄さんは、驚いたような表情で振り返った。


「ふふ、…兄さんは空イキできるでしょ?」

覆いかぶさるようにして耳の後ろを舐めながらそう言うと、兄さんはひぐひぐと泣き始めた。

「や…でき、ないっ…イきた、い、ちゃんと、…あぁあっ」

「…嘘ついちゃダメだよ。…ね?」

兄さんの両足を挟むようにして、足を閉じさせる。

「ひあっ…あっ、そ、それ…だめ…ッ」

内壁が狭まり、より前立腺が当たることになった内壁をぐちぐちと擦りあげる。

「んぁっ!ひぅあ!!あぁ゛ぁ――!!」

力なく床に爪を立てる腕が震え、内壁がぎゅうぎゅうとうねるように絡みついてくる。

「うぁ…っ!!あっ…ひぐっ…だ、…だめ…っあ、」

息を詰めるようにして全身を震わせる兄さんの耳元で、とどめの言葉を。

「ほら、イきなよ。兄さん、」

「ふあっ…!!う、うあ…!っあ゛ぁあア…!!!」

びくんびくんっと大げさなほどに体が跳ねて、内壁は絞り取るように痙攣して締めつけてきた。

「――ッ、」

「ひ、ん…っ…ぁぁ、あ…」

とぷり、とぷり、と僕の精液が内壁にかかるたび、ぴくぴくと反応する体。

「ほら、イけたでしょ?」

「ぅぅう…っ」

ずるりと引き抜くと、こぽりとローションと精液が混じった液体が溢れてくる。

太股を伝うその感覚に、ぶるりと体を震わせた兄さんは、恨めしそうな顔をして睨んできた。

「う、あ、んンっ」

後ろから勃ち上がったままの自身を指でなぞってやる。

「ひ、う…い、イかせて…出させて…っゆき、」

震えながら泣く兄さんの両脇に手を差し込んで、ひょいっとベッドへ乗せた。

「あーあ、膝真っ赤になっちゃったね。」

ずっと固い床に膝をついていたせいで、膝は赤くなり冷えてしまっている。

「ぁ…っゆき…、ん、ん…」

僕の首に手を回し、兄さんは小さく鼻を鳴らしながら必死にキスをしてくる。

「ふふ、誘うのも上手くなったもんだね。」

煽られてまた僅かに熱を取り戻した自身を入り口に擦りつけると、甘い声が上がった。

「あ…あぅ…っ、ゆきぃ…っ」

「ほら、ねだって。」

腰に足を絡めて必死に煽ろうとする姿が可愛らしい。

「んう、う、あ、い、いれて…ゆきお…っ」

「うん。」

ぬぷりと差し込むと、今度こそイかせてもらえると思っている兄さんの耳元で囁いてあげる。

「あと3回空イキしたら、コレ…外してあげる。」

「ひ、っ…あ、やああ、むり…むりっ…もう、」


「大丈夫、兄さんならできるよ。」

せっかく褒めてあげてるのに、兄さんはひぐひぐとまた泣きだしてしまう。

兄さんの泣き顔が可愛すぎて、もっと苛めたくなってしまった。

「馬鹿だなぁ」

覚悟してね、兄さん。


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きてぃく雪様を書くのが楽しすぎる件について(笑)

愛ある、愛ゆえのきてぃくで燐たんをひんひん泣かせるのが楽しくなってきました(真顔)








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