◎ Replica(2/3頁)
「夏姫ちゃん、今日は帰ってぇな。」
服を正しながら彼女に向かってそう言うと、訝しげに「なんで?」と聞き返される。
「そういや奥村くんと飯食いに行く約束しとったん、忘れとったわぁ。」
「なにソレ、もー。いいじゃん、3人でシよ?」
あー、めんどくさなってった。
「すっきりしてもーた。今日は気分ちゃうわ。」
そう言えば、怒りを露わにして「なんで」だの「意味わかんない」だの騒ぎだす。
「ええから、…帰れや。」
さすがに鬱陶しくなってきて、言葉を制すように言うと、彼女はびくりと肩を揺らし、鞄を引っ掴んで教室を出て行った。
しん、と静まり返った薄暗い教室の中、茫然と立っている奥村くんに近づく。
どんな顔すんねやろ。――ただ、それだけだった。
彼女と付き合いだして、噂が回っても何も言ってこなかった奥村くん。
俺のこと、アホみたいに好きなくせに。
何か言われるなんて面倒すぎてごめんだけど、何も知らないかのように装う奥村くんの、心の内が見たくなった。
彼女と一緒に居るところを見れば、彼女とセックスしているところを見れば、…どんな反応するんやろ、て。
ぽたぽたと静かに涙を零す奥村くんに、満足する。
「奥村くん、俺と、セックスしようや。」
頬を伝って顎のところで雫になっていた、冷たくなった涙を拭ってやりながらそう言うと、驚いたように奥村くんが口を開いた。
「お、れ…帰んなくて、いい、の?」
「ふは、何ゆうてんの。呼んだん俺やで?」
小さく口を動かしながら、それでも言葉にならなかったのか、ちらっと彼女が出て行った扉に目をやった奥村くん。
これは彼女より優遇されているのか、なんて逡巡して戸惑うような、それでも嬉しさを隠しきれない顔。
細い手首を掴んで引くと、そっと抱き寄せる。
そして赤くなった耳に、わざと息がかかるように囁いた。
「それにな、コッチは奥村くんのほうが気持ちええんや、」
抱きしめていた腕を下肢に滑らせると、ぐ、と服の上から後孔を押し上げる。
「っ、ッん…!」
「奥村くん、後ろ向いて。」
はふ、と熱い息を吐いた奥村くんの体を離すと、腰を緩く掴んで半回転させ、教卓に手をつかせる。
そして後ろからまた腰に手を回すと、カチャカチャとベルトを外し、ズボンを下着ごと膝下まで降ろした。
「わ、っ!…し、志摩?」
「ふともも、閉じてみて。」
何をされるのかと戸惑う奥村くんに「大丈夫やで」と優しく声をかけ、白い両足を閉じさせる。
掌にローションを垂らすと、そのぴっちりと閉じられた足の隙間に手を差し入れて塗り込めた。
「っあ!つめた、ぁ…なに、」
「んー、…こうすんの。」
そう言ってぬるぬるのそこに自身を擦りつけると、柔らかい内股の肉を割って自身をその隙間に滑り込ませた。
「あ…っ、し、まっ」
「袋に擦れとるやろ。じれったい?」
手で触って確かめれば勃ち上がっているソコは、敏感な睾丸が擦られる度にぴくぴくと震える。
「ンっ、」
腰をゆるゆると前後に揺らしながら、ローションでべたべたになった手をシャツの裾から差し入れた。
「ぅ、っあ、は、ンぅ…っ」
ぴんと立上った乳首にローションを塗りたくって、掠めるように指を這わす。
思わず漏れたようなその小さな声が余計にやらしい。
両方の先端を親指と人差し指で絞るようにぎゅっと抓れば、高い声が上がって太股に力が入った。
「ぁ…っ、っん――」
「あー、奥村くん、声、我慢できる?」
やはり柔らかい肉だけじゃ我慢できなくなって、けれど慣らしてやるほど余裕もない。というか面倒臭い。できればすぐにでも突っ込んで吐き出したい。
あかんあかん、高校からは紳士的になるって決めたんに。
なんてことをぼんやり思いながら、乳首を弄っていた片方の手を後孔に伸ばした。
ローションの滑りを借りて、中指をずるりと差し込む。
「っあ、うン…!」
…うん、まぁ一昨日もヤったし、大丈夫やろ。
ソコは指1本でもぎちぎちに締めつけてくるものの、最初に比べたら柔らかい…気がする。
せめて、と机に置いていたローションの蓋を開けると、中身を奥村くんの尻と自分のモノに塗りたくった。
「っひゃ、っ…」
「うお、冷た!」
こんだけローション使こたら後始末めんどいな。タオル1枚しか持っとらんのに。
そんなことを考えながら、結局「まぁええか」で片づけてしまうのだけれど。
自分のモノに、支えるように手を添えると、完全に閉ざされている入り口に宛がう。
ぴくん、と跳ねた奥村くんが強張った表情で振り返った。
「や…志摩っ、む、むり…そんなっ…や、」
「無理やないよ、ほら、息吐きぃ」
教卓についている手が小さく震え、逃げようとした腰を片手で掴むと、ぐっ、と腰を進めた。
「ひ…っ――」
ぐぐっ、と割り開かれていく感覚に怯える奥村くんの眼から、ぽろぽろと涙がこぼれ落ちた。
「っきつ、ぅ」
まだ先端すら入らないソコに焦れて、尻尾の付け根をぐりぐりと揉んでやる。
「っは、うぁっ…!」
一瞬、僅かに緩まった入り口の締めつけを見逃すはずもなく、ぐっと自身を押し込めた。
「っあああ!!」
ぬぷんっと先端が埋まる。カリのところでぎゅうぎゅうに締めつけられて、食いちぎられそうだ。
「っマジでキツ、ちょお、息吐けってほんま、」
奥村くんは歯を食いしばって、目をキツく閉じて痛みに耐えているが、こっちだってキツすぎて痛い。
あかん、萎えそうや。
やめときゃよかった、なんて思っても遅い。とりあえず乳首をぐりぐりと捏ねくり回して、反対の手では尻尾の付け根辺りを擦ってやる。
「あううっ…は、ぁう、」
「はぁっ…ふふ、やらかぁなってきた。」
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