◎ しっぽと煩悩(3/3頁)
浮いた自分の足が、勝呂の肩で揺れるのが見える。
もうやだ、もうむり。
気持ち良すぎて、それがずっと続きすぎて、逆に苦しい。
「おく、むら…、っ、」
「ぁあ、いぁっ…も、もぅっ」
余裕のない声が耳元で聞こえて、必死にしがみ付けば、背中に手を回されてキツく抱きしめられながら、がつがつと奥を穿たれる。
「あ、あ、あ゛っ、ぅあ――」
「――ッ、燐…っ」
名前を呼ばれた瞬間、最奥で熱い迸りがドクドクとナカを満たされたと同時、頭が真っ白になっていった。
「…燐、」
呼吸を整え、名前を呼んで髪を撫でても、返事は返ってこなかった。
体はぴくぴくと痙攣を繰り返しているが、どうやらまた気絶させてしまったらしい。
いつも数分で目を覚ますとはいえ、やはり「やりすぎた」と思う。
朱くなった目尻をなぞり、何度も口づけを送れば、んう、と小さく呻いた奥村がそっと目を開けた。
「ぁれ、…俺、また…」
「すまん、」
小さく謝って、まだ埋めたままだった自身をゆっくり引き抜くと、眉根を寄せてぴくぴくと反応するその姿に、思わずまた反応しそうになる。
ずるりと引き抜いたソコは、今まで埋めていた自身のせいで完全に締まりきらずに、こぽりと白濁を零す。
くらりとするほど、淫媚でやらしくて。
そっと指を差し込んで掻き出すように指を動かせば、またぴくんぴくんと足が跳ねた。
「っや…はっ、やめっ」
ぺしぺしと尻尾で頭をはたかれて、思わず緩くそれを掴めば「ん！」と切なげな声が上がる。
「し、しっぽ…はなせっ」
いや、本当に反省してる。
いつも気絶するまで負担をかけている。
反省、してる、けど、
ごくりと喉を鳴らすと、その尻尾を手に取ったまま先まで手を滑らせると、後孔に押しいれた。
「ななな何やって…！！やぁぁああっ…！！」
「さっきまで俺入っとったんやから、苦しぃはないやろ？」
くぷくぷと飲み込ませていくと、足も腹も、掴んでいる尻尾もびくびくと反応する。
「気持ちえぇんか？」
「や、や、あうぅぅっ」
抜き差しをすればぐちゅぐちゅと音が鳴る。
さっき中に出した自分の精液が漆黒の尻尾に絡んで、余計卑猥だった。
「やらぁ、ぁあ…あ、あ…！」
「ほんま、すまん…また、」
どろどろになった尻尾を引き抜くと、また熱い内壁に猛った自身を埋めた。
「あア―――！！！」
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体がダルくて動かない。
「う゛ー…腰、だるい゛…」
「すまん！ほんま、…大丈夫か？」
そう言って、あったかくて大きな手で腰を何度も摩られる。
あのあと風呂に入れてくれて、髪も乾かしてくれて。
「俺は…だまされねーぞっ！」
「何がや…？俺、お前に嘘はついてへんぞ。」
不思議そうな顔を睨めば、不意に夕方の会話を思い出す。
『ほんま、坊は煩悩どっかに置き忘れてきはったんちゃうやろか。』
「…どこが…だっ」
「すまん、…何かして欲しいこと、あるか？」
「…っ、…だきしめろっ」
そう言って睨んでやれば、くしゃりと笑ってぎゅうと逞しい腕が背中に回された。
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みそっかす様、穂波様
しっぽぷれいです
勝呂も絶倫ぽいなぁと(笑)
すまん、て言いながら止まらなさそうだなぁって…(^^;)
勝燐えろすはまだ書き慣れてなくてぎこちない感じですみません
でもでもリクエストありがとうございました
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