しっぽと煩悩2 | ナノ


しっぽと煩悩(2/3頁)

顔を真っ赤にして、しがみ付いてくるその腕すら愛おしい。

まだ人生15年とは言え、そういう面はずっとストイックに生きてきた自分が、こんな風になるなんて、想像もつかなかった。

ギシッ、と鳴ったベッドに同調するように、心臓がドクリと跳ねた。

「ンぅ、あっ…」

深く口づけを落としながら、するりとTシャツの裾から手を忍ばせ、撫で上げるようにして胸の突起にたどり着くと、ぷくりと立ち上がったそれを押しつぶす。
親指と人差し指で挟んでぐりぐりと摘み上げれば、絡めた舌がぴくぴくと反応した。

「そういえば…さっき見とった雑誌、」

ぴくりと反応して怯えるように見上げられて、思わずぞくぞくしてしまう。

別に、たまにはああいう雑誌を見てたっていい。
ただ、それで顔を赤くする奥村を志摩に見せたくないだけで。

「ご、ごめん…その、女の子がいい、とかじゃ、なくて…」

しどろもどろに弁解するその姿すら可愛くて、そっと腰に手を回すと、ぱたぱたと揺れている尻尾を緩く掴んだ。

「っあ、す、すぐ…っンぅ」

掌に緩く包んだまま、つう、と痛みを与えない力加減で中ほどまで滑らせれば、小さく声を上げてぴくぴくと肩を震わせる。

「気持ちええ?…自分で舐めてみぃ。」

そう言って、ふさふさしている先端よりも少し手前の部分を口元に持って行ってやれば、さっきの雑誌を思い出したのか、目が泳いだ。

「ほら、口あけぇ」

できるだけ優しい口調で言うと、躊躇いながらも、そろりと口を開いた。

朱い唇に挟ませるように、そっと尻尾を咥内へと入れれば「ンっ」と小さく声を漏らす。

赤い舌がちろちろと漆黒の尻尾をたどるように這い、その感覚にもどかしそうに腰を揺らす――そのひどく淫猥な様子に、腰が重くなるのを感じた。

「はぷ…ふ、ぅっア!」

「なんや、そない尻尾えぇんか。勃っとるで。」

服の上から半勃ちの自身をやんわり揉んでやると、びっくりしたような嬌声と共に、尻尾から口が離された。

「あかんやろ、ちゃんと咥えな。」

そう言ってまた尻尾を奥村の口の中に戻せば、蕩けた表情でじとりと睨まれた。

「む、ぅ――」

「こっちは俺が弄ったるさかい、」

「ンぅっ!」

そう言って、手際良くベルトを外してくつろげさせた前に手を差し入れれば,
かあぁ、と音でもしそうなくらいに真っ赤にして、首を左右に振った。
きっと『そんなこと言ってない』とでも言いたいのだろう。

悪魔の急所でもある尻尾は、急所であると同時に相当な性感帯らしく、取り出したモノからはとろとろと先走りを溢れさせている。

「んっ、ん、んふ、っ」

溢れた先走りを掬って塗り込めるように陰茎を擦れば、すぐにでも達してしまいそうだった。

くくっ、と足の指先が丸まり、太腿が小さく痙攣し出す。

左手でぐちゅぐちゅと奥村の自身を扱きながら、唾液で濡らした右手の中指をそうっと後孔に滑り込ませた。

「っう――ー!!」

尻尾を咥えたまま、真っ赤な顔をしてぎゅうと目を瞑り、びくびくと体を痙攣させるその姿があまりに扇情的で、堪らず喉を鳴らす。

「はぁ…っ、お前、ほんま、たまらん…」

ナカに埋めた指を2本に増やし、後孔の入り口を解すように性急に抜き差しをすれば、目を見開いて咥えていた尻尾をぼとりと落とした。












ぴくぴくと尻尾が口のナカで跳ねるのが自分で分かって恥ずかしい。

尻尾を舐めたり、唇で緩く挟んでいるだけでも気持ちいいのに、前を擦られて、指を入れられて、もうダメだと思った。

その指が一直線に前立腺を押し上げて、息を詰める暇もなくイかされてしまった。

「っあぁぁぅ…!!」

きゅうきゅうと自分のソコが、勝呂の指を締めつけてるのが分かる。

「なんや、もうイってしもたんか。」

ぺろりと手についた俺の精液を舐める勝呂が見えて、恥ずかしくて頭が沸騰しそうに熱くなる。

「そんなの舐めんな」と口を開こうとした瞬間、またぐりっと前立腺を擦られて、電気が走ったように足が跳ねた。

「ああ、っや!待っ、いまむりっ…あううっ」

イったたばかりの体に与えられる快感がキツすぎて、思わず逃げるように腰が引ける。

もちろん逃げれるわけもなく、僅かに空いた距離をすぐに詰められて、勝呂のシャツを掴むことしかできなかった。

「や、や、!ッそこ、やっ…め、っ!」

2本に増やされた指で、ぐりぐりと前立腺を押し上げられれば、全身が勝手に跳ねてしまう。

俺はだいぶ前から素っ裸で体中べたべたなのに、勝呂はネクタイを外しただけで、それがまた恥ずかしくて悔しい。
自分だけがやらしいみたいだ、こんなの。

涙の滲む世界で、勝呂の姿だけを必死に追う。

「も、入れてえぇか?」

「あ、あ、ひあっ…」

頭ン中がぐちゃぐちゃになって、ただ、必死に手を伸ばした。

そうすれば、ずるりと指を引き抜かれる感覚がして、息つく暇も与えられないまま、あつい熱が体のナカに入り込んできた。




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