螺旋 (2/3頁)
「なに、やって…っ…う゛あ゛!」
女のように濡れない秘部は、カサついた指の侵入を全く許さず、無理やり埋めようとすれば、爪が見えなくなったくらいで動かせなくなった。
チ、と小さく舌打ちして指を引き抜いて、兄さんの口をこじ開けるように突っ込む。
「ふぐっ…う――!」
逃げる舌を捕まえるように指を動かせば、小さなうめき声を上げて否定するくせに、噛まないように気をつける兄さんが可笑しくて。
ずるりと咥内から引き抜けば、小さく咳き込んでいる間に、その指を後孔に持って行く。
「ひ、っ」
小さく息を詰めたけど、もう遅いよ、と心の中で哂って、指の付け根まで一気に差し込んだ。
「や、あぁっ――!」
唾液の助けさえあれば飲み込んでしまうソコに、今度は渇いた2本目の指をじりじりと差し込んでいく。
「い、たい、っいたい、ゆきっ、やめ…」
ぎちぎちで相当痛いのか、額には脂汗が浮かんでいる。
噛みしめた口からは、カチカチと小さく歯の鳴る音が聞こえて――なぜか、ぞくぞくと腰に快感が走った。
「痛い、っていう割りに飲み込んだけど?兄さんのココ。」
「ひぁっ!いたい゛…っうごかさな、で…ゆき、っ」
ぐちぐちと指を引き抜いたり押し込んだりを繰り返せば、引き攣れたように太腿がびくびくと痙攣する。
「うあっ!?あ…、なに…それっ…」
一番奥まで突っ込んで、指を折り曲げるようにしてやれば、おそらく前立腺だろう、その微かな膨らみに触れた。
「ああぁっ、や、あうっ」
「すぐ喘いでんじゃねぇよ、淫乱」
僕の言葉に、兄さんの綺麗な瞳からぼろぼろと遂に涙が零れ落ちて、酷く興奮した。
「ち、が、っあァ!」
「何が違うんだよ、そんなやらしい声出して恥ずかしくないわけ?」
「っ――う、っ!」
目を見開いて、非難するようなその視線にまた苛立って、キツく締めつけるそこに3本目の指を添えると、兄さんが自分の手首に巻きついているTシャツを噛んで声を殺した。
「もう、いいか。」
3本目を入れてすぐに引き抜くと、自身を押しあてる。
兄さんが悲鳴に近い嬌声を上げるたび、痛みに顔を顰めるたび、綺麗な涙を零すたび、熱が下肢に溜まっていって、先走りを零すほどにそれは張り詰めていた。
腕で顔を隠してしまっている兄さんに顔を寄せて、前髪を掻き上げると、その怯えた瞳と目が合った。
「視線外したら、もっと酷いことするから。」
そう言いながら、ぐ、と腰を押し進める。
兄さんの戒められたままの腕が可哀そうなほど震えていて、興奮する。
じりじりと、痛みすら感じるほど狭いソコを押し広げるようにして、進んで行けば、兄さんが目を見開いてまた涙を零した。
「あ…あ…ぁ…や、っ」
ばかみたいに開きっぱなしの口からは、意味を成さない言葉ばかりが漏れる。
「っあう!」
カリ首が埋まる瞬間の衝撃で、兄さんがぎゅう、と目を瞑った。
「…あーあ。せっかく忠告してやったのに。」
「ゅ…ゆき…っ」
ふわりと笑いかけたのに、兄さんは首を横に振って、また涙を零した。