◎ 致死量の愛(3/3頁)
便座に座っていた雪男の上に跨るよう言われて、腕は志摩の首に抱きつくように回し、ゆっくりと腰を降ろさせられる。
「ぅ、あ…っ」
志摩が身を屈めるたび、ぬる、と雪男の自身を飲み込んでしまう。
その感覚はイったばかりの俺にとっては鋭利すぎる快感で、けれども逃げたくても逃げられないその状況に、不安定な格好で体重を支える足が震える。
「あかん、この格好しんどいわ。」
「ひっ、ン――――!!」
志摩が小さく呟いた瞬間、口を志摩のそれで塞がれたと思ったら、志摩が首に回していた俺の腕を外した。
ずぷんっと一気に深く刺さる雪男のモノに、一瞬で絶頂まで引き上げられて、喉を裂くようにして漏れた悲鳴は全て志摩の口内に呑みこまれた。
「ふふ、兄さん、挿れただけでイっちゃったの?」
イったばかりのソコを、ぐちぐちと捏ねくり回されて、目の前がチカチカする。
先端からだらだらと漏れるように零れ落ちる精液が、達したことを示していた。
「はふっ、ぁ…あ…深、いっ…」
「うん、奥の奥まで僕のこと呑み込んでる…」
「ごめんやで、奥村くん。体重かけられたまま前屈みって中々しんどいねんもん、」
悪びれもせず、へらりという志摩に涙目のまま睨んだものの、逆に志摩はにやりと笑って「その眼ぇ燃えるわぁ」とか言い出した。
ぐい、と雪男に両足を後ろから抱え上げられ、あまりに不安定な態勢に、助けを求めるように志摩の腰に手を回した。
「兄さんのナカ、志摩くんの精液でぐちょぐちょだね。女の子みたい。」
「――っ!そん、ンぅっ…」
抗議の声を上げようとした瞬間「奥村くん、舐めてぇな」と志摩に緩く髪を引かれながら誘導され、むぐ、とさっきまで自分のナカに入っていたソレを咥える。
「ん――!っんう!」
舌を這わせだした瞬間、雪男がゆさゆさと俺ごと腰を揺さぶり、そのたびに前立腺を掠めて体が跳ねた。
もう、むちゃくちゃだ。
口が塞がれて苦しい、
内臓を押し上げられるように埋められて苦しい、
なのに、なんでこんな満たされるんだ。
「っ、奥村くん…も、出そ…っ、」
志摩の言葉に、先端をじゅうっと吸えば、口のナカで志摩のモノが弾けた。
「ん…っう、んっ」
ゆっくりと嚥下している最中に、今度は下から突き上げられて、思わず飲み切れていなかった半分ほどが口からぼたぼたと零れ落ちる。
「っあ!あむ、ぅ…っ」
しぃ、と志摩の大きな手で口を塞がれたまま、雪男に子供のように抱えられてぐちゅぐちゅと揺さぶられる。
ふわりと体を浮かせられて、雪男が腕の力を抜けば、ずぐっと自分の体重で奥まで刺さって。
「ん、ん――!んぅ!!」
「うん、僕も、っ」
「ぅんン――!!!」
何度目かの深い律動で、全身がびくびくと痙攣して、吐きだした精液が志摩の制服を汚した。
「―――ッふ、」
そして雪男が背後で息を詰めた瞬間、どぷどぷと熱い飛沫を奥の内壁にかけられて、ぶるりと体が震えた。
「…はー!めっちゃ気持ちよかった〜」
すっきりした顔の志摩に、ちゅっちゅと唇や頬や額に口づけられるけど、脱力感が半端ない。
「兄さんって僕と二人より、志摩くんと3人の方が気持ち良さそうだよね。」
何拗ねてんだよ雪男、だからお前ら二人が相手だと脱力感が、
「「もっかいする?」」
だめだ、こいつら悪魔だ!!
「今日は、もう無理っ…!」
これ以上したら死ぬ気がする!!
若干涙目になってそう言うと、二人揃って一瞬きょとんとして、やっぱり二人揃ってにやりと黒い笑みを浮かべた。
「今日は、ね…?」
「ほな明日ならええ、っちゅーこっちゃね。」
「―――っ///!!」
きっと、俺はいつか溺死する。
二人の愛の海で。
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櫂夏さんに捧げさせていただきます!!
ポエマーみたいな終わり方にしてみました!どうでしょうか!?
トイレでいちゃいちゃさんぴー!!
どの体位が良いか悶々と悩んで3回ほど書き直していた夜中3時(笑)
これからもこんな変態とどうぞ仲良くしてやって下さいまし☆
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