03 Khaos-3 | ナノ


Khaos(3/3頁)

熱い、熱い。

振りほどけばいいはずのその手に囚われたまま、自分のソコが、志摩のを飲み込んでいく様をただただ見つめた。

「あ…あ、」

恐怖と、少しの期待と。

昨日覚えたばかりの感覚を思い出して、背中をぞくぞくと何かが這う。


ずず、と少しずつ埋められていく、少しずつ胎内を割り開かれていく感覚が、怖くて、嬉しい。

志摩を受けているのだという感覚。

志摩が、入ってきてる。


「んンっ…」

「っは、…きつ、」

ぽた、と志摩の額から落ちた汗が、俺の鎖骨に当たった。

じんっとそこから痺れるような気がした。

「し、まぁ…」

思わず名前を呼んだら、自分のナカで志摩のものが大きさを増す。

「っあ…」

「は、奥村くんの声、えろいわ。」

おいで、と言われ、伸ばされた腕にゆっくりと手を伸ばせば、ぐいっと両手を引かれた。

「ィあ―――!!」

ずぐり、と繋がった部分が、さっきより深く入ってくる。


志摩の身体を跨ぐような態勢でつま先を立てて、それ以上深く刺さってしまわないように堪えれば、志摩が下から腰を突き上げるように動かした。

「やあ!っあう!ンぁああ!」

「深いの、っ好きなん?えらい声出してっ、」

「あうぅっ、あ、っお、く…ぁああ…っ」


また志摩に恥ずかしい言葉を言われているのは分かったけれど、答えられる余裕なんてなかった。


縋りつくしかできなくて、必死に志摩の肩にしがみ付いて、ただ揺さぶられていた。


「あ、あ゛っ、も…」

「うん、俺も…イきそー…っ」

その言葉に、きゅう、と自分の内壁が動くのが分かった。

「ぁあああぁあアっ―――」

ドクリ、と熱い液体を内壁にかけられるのを感じた瞬間、キツく抱きしめられて、泣きたくなった。

――幸せだと。

















熱い体を抱きしめたまま、はあはあという二人分の吐息しか聞こえない部屋で。


「っし、ま…気持ち、よかった…?た、たんじょうび、ぷれぜんと…」


掠れた声で、恥ずかしそうに、不安そうに。

(こんなんされても、嫌いにならんの。俺のこと。)

どこまで酷くすれば、この子は汚れるんだろうか。

奥村くんが白ければ白いほど、自分の黒さが際立つようで嫌だった。


「…精液かけられんのは、嫌かもしれん…」

「あ…ごめ、っ」


二人の腹部は、奥村くんが放った精液でどろどろになっていて、飛沫は胸や首筋まで汚している。


別に気持ち悪くなかったけど、さっと顔を青くした奥村くんに気分を良くした俺は、耳元で囁いた。


「舐めて?自分で出したん。」

「――っ、」

息を詰めて、少し躊躇ったあと、俺の首筋や胸についた自分の精液を、子犬のようにぺろぺろと舐め始めた。


従順なその姿に、また下肢が熱を持つ。

「あっ…」

「なぁ、今度は奥村くんが動いてぇや。」




――せや。その顔見てたいんや。


怯えと、不安と、期待と。


(あほやなぁ、奥村くん。)


――えぇ加減、こんな悪さ止めときや。




『トモダチ』に、戻れなくなるから。


Khaos

(混沌)




きっとあの海の回は7月4日ではなさそうだけれど(笑)
え、クロは?とは言っては行けません(げふごふ!!)

志摩のどこでも防音壁は勝手なお気に入り設定w

今回はきちく度控えめにしてみました。
次回は志摩←燐(←)出雲な感じです。
出燐すきだ!!


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