いっやー。お前本当にすごいな。と担任の先生に言われた。青葉城西高校の入試、色々締め切られていて残っていたのが学力一本勝負だった。全5教科、それをオール満点で合格通過、それどころか特待生選抜だそうで。ぎりぎりで志望校替えたくせにすげーなぁーと本気で褒められた。ありがとうございます。取りあえず、徹に頼まれた「一緒の学校に行ってください」はクリア。

「特待行ったら同じクラスになれないじゃん!却下!」
「却下を却下」
「なんで!?」
「学費全額免除。やったね特待特典」

そういうと徹は項垂れた。同じクラスでいちゃいちゃ…学校生活…。とかぼやいている。特待じゃなくても同じクラスになれない可能性だってあるだろうに。だって中学は3年間同じクラスだったんだよ?あと3年行けるって!高校3年間も同じクラスになろうとしていたのか。無理でしょそれは。

「じゃあバレー部のマネージャーとか!おつかれーって八雲にタオル渡されたい!」
「え、やだ」
「なんで!?」
「高校では友達作って放課後遊ぶって決めてるんだ。高校デビュー高校デビュー」
「及川さんとのデートは!?」
「バレーと恋人なんだから毎日部活頑張って」
「やだ、一生のお願い」
「一生のお願いが軽い」
「高校生活が八雲不足で死んでしまう」
「そのまま孤独死してしまえ」
「ひどい…」


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