▽癒し組

「あ、さくらちゃん」
「菅原先輩」
「相変わらず月島と山口と仲が良いんだなー」

頭を撫でられる。あまりにも優しく撫でるものだから気持ちが良い。「お、花が」という菅原先輩の言葉に私は慌てる。

「やっぱりかわいいなぁ」
「菅原さん、あんまり構うと天城の彼氏に睨まれますよ」
「あ、さくらちゃん彼氏いるのか。可愛いもんな」
「…ねぇツッキー、菅原さん天城ちゃんのこと気に入りすぎじゃない…?」
「……いや、あれは」

「この前悲しそうな顔してたけど、もう大丈夫?」という菅原先輩の言葉に私は頷いた。「そっかそっか、よかったよかった!」とぐしゃぐしゃ、と頭を撫でられた。

「ひゃっ!頭ぼさぼさになるのでやめてください!」
「あはははは」
「菅原せんぱーい!やーめーてー!!」

「子犬をめいいっぱい構ってる図だよね」
「ツッキーなんで携帯構えてるの?」
「国見に送ってやろうと思って」
「やめてあげなよ…」
「飼い主の座、奪われるかもね」
「(あれ、彼氏じゃなくて飼い主…?)」


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菅原さんは動物を凄く可愛がると思います。
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▽おちょくるのだいすき

「ひゃっ!ご、ごめん影山君」
「いや、大丈夫か?」
「うん、背中にダイブしちゃってごめんね」


「…ツッキー、今の撮った?」
「天城って常に面白いもの撮れるから良いよね。これ送ってやろ」



「あ、返信来た。<どうせさくらが転んで影山の背中に突っ込んだんでしょ>…だってサ。つまんないなぁ」
「流石国見君よくわかってらっしゃる」




▽菅原先輩と

「ほらさくらちゃんお菓子あげる」
「菅原先輩ありがとうございます!じゃあお返しに、昨日作ったクッキーあげます!一応美味しいですよ?」
「ありがとう」

菅原先輩、私の頭撫でるのが当たり前になってるなぁ…まぁいっか。慣れてしまった自分が怖い。「今食べていい?」と菅原先輩が言うのでちょっと恥ずかしいけどはい、と答えた。

「キャラメル味?ん、んまい」
「わーい!」
「よしよし、はいあーん」



「ツッキー、あれは撮らないの」
「本当に火種になりそうだから撮らない。すごいよね、知ってる人が見れば子犬におやつ与えてる図なんだけど」
「恋人どうしに見えるねぇ…」
「菅原さん本当に天城気に入り過ぎ」
「(天城ちゃんに耳としっぽが見える…)」


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